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名称 津島神社のスダジイ
(つしまじんじゃのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 7.2m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岐阜県大垣市上石津町奥(注2)
〃 3次メッシュコード 5236−73−57
〃 緯度・経度 北緯35度17分42秒
東経136度27分35秒
大垣市指定天然記念物(1988年3月10日、「津島神社の社叢」として境内林全体を一括指定)
撮影年月日 2009年7月20日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注2)2006年3月27日、大垣市に合併。旧行政区は養老郡上石津町
奥と谷畑、2つの集落のほぼ中間に、津島神社が鎮座している。
古くは奥村(「平凡社「岐阜県の地名」では宮村)にあった真言宗正覚院の鎮守社であったが、その後、鍛冶屋村・谷畑村・奥村3村の氏神とされた。今は奥村1村の氏神。
全部で33枚の棟札が現存する。そのうち最も年代が古いのは、延宝元年(1672)。
祭神は建速素盞嗚命(たけはやすさのおのみこと)。建速は神名につく美称なので、要はスサノオである。そのため、「天王さん」と呼ばれて親しまれてきた。
石造の立派な由緒書に、およそそんなことが記されていた。
津島神社の社号については、3種類の文字が用いられており、標題にどの文字を使うか迷った。拝殿の扁額は「津島神社」、鳥居の額は「津嶌神社」、そして入口の石柱は「津嶋神社」である。結局、最も一般的な「津島神社」とさせてもらった。
社叢全体が天然記念物に指定されたのだけれども、拝殿横のスダジイに勝るインパクトのある木はない。
かなりの老木のようで、大枝の殆どを既に失っているが、その野性的な面構えには、一種の気骨のようなものを感じる。スダジイのそばに立つと、「ひよっこどもに何が分かる」と、叱咤されているような気持ちになってくる。
いつまでも元気でいて欲しい木の一つだ。
ところで、津島神社の前には鍛冶屋川が流れており、その支流、寄谷がスダジイの隣に流れている(ごく小さな流れだ)。
仰ぎ見る位置から撮影しようと寄谷に入ったら、1頭のシカと目があった。水でも飲みに来たのだろうか。シカは慌てて森の奥に逃げ去ったが、その後、例の悲しげな声で鳴き続けていた。シカは1頭ではなかったのかも知れない。離ればなれになった子ジカを呼んでいるようにも思われた。
2〜3分したら鳴き声が聞こえなくなった。無事、再会して山へ帰って行ったのだろう。 |
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