ページタイトル:古船浅間神社のイチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:古船浅間神社のイチョウ(幹と並ぶ)

画像:古船浅間神社のイチョウ
名称 古船浅間神社のイチョウ
    (こせせんげんじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 千葉県富津市鶴岡
 〃 3次メッシュコード 5239−67−91
 〃 緯度・経度 北緯35度14分50.3秒
           東経139度53分16.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年5月19日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による





 館山自動車道を南下すると、富津中央インターを過ぎたところで、左手(東側)に原野となった砂取場が広がる。
 かつてここには富士山(ふじやま)と呼ばれた山が聳えていたらしい(別名を浅間山(せんげんやま)とも)。
 山が先か、神社が先か知らないけれども、山の名と浅間神社の名は無関係ではあるまい。この神社は富士浅間神社から分霊を勧請した神社だからである。
 山からは良質の砂が採れたようで、高度成長期以来、東京湾の埋め立てなどに大量に用いられ、富士山はすっかり無くなってしまった。(今も採取は続いている)
 浅間神社の鎮座地の小字名(?)は「富士裾」。本家の富士の裾野のように、地下水が豊富に湧出していたらしい。今はめっきり減ったようだが、神社では境内に井戸を掘り、御神水として今も地下水を得ているようだ。飲料水としての水質検査にも合格したそうで、誰でも利用可。(境内の案内板による)  私が訪ねた日も、たくさんのペットボトル持参で、水汲みに励んでいる人がいた。
 余談だが、浅間神社は普通、火山の周囲に多いものだが、何故か、火山のないここ富津市にも浅間神社が5社ある。従って、正式名は浅間神社なのだが、混乱を避けるため(?)、鶴岡に鎮座する浅間神社は古船浅間神社と称している。(古船(こせ)は昔の村名で、今も浅間神社の北西1.5kmほどに一部その名が残る)
 イチョウの話に移ろう。
 参道石段の手前、参道を挟むようにイチョウが2本立っている。いわば鳥居イチョウとでも呼べそうな位置だ。
 向かって左が5.4m。右は3.4m。大きさにはだいぶ差がある。
 大きい方の幹断面はかなり扁平である。もしかしたら2本の合体木なのかも知れない。もしもそうだとすれば、左右ともほぼ同樹齢ということになりそうだが、合体木でない可能性もある。
 いずれも注連縄をつけている。神木として、大切にされているのだろう。 
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