ページタイトル:津江神社の樟 当サイトのシンボル

画像:津江神社の樟_1

画像:津江神社の樟_2

名称 津江神社の樟 (つえじんじゃのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 40m(注2)
目通り幹囲 12.0m(注2)
推定樹齢 800余年(注2)
所在地の地名 福岡県八女市黒木町今(注3)
 〃 3次メッシュコード 4930−65−53
 〃 緯度・経度 北緯33度12分43.6秒
           東経130度39分49.2秒
福岡県指定天然記念物(1954年12月13日指定)
撮影年月日 2009年7月31日

注1)1996年3月20日に黒木町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2010年2月1日、八女市に合併。旧行政区は八女郡黒木町





 黒木小学校の西に、津江神社が鎮座している。
 案内板によれば、嘉応元年(1169)、黒木城(猫尾城)主源助能(みなもとのすけよし)が豊後国(現大分県)から勧請したことに始まる。
 あるとき、助能は豊後国の大友氏から疑いをかけられ、豊後国津江山浦(現大分県日田市中津江町)に幽閉された。そのとき助能は、疑いが晴れて無事黒木に帰城できたならば津江宮を黒木庄の宗廟として祀ることを誓った。幸い、無実が分かって帰城できた助能は、神に誓ったとおり、ここに津江神社を勧請したというのである。
 その際に、助能が植えたのがこのクスノキだという。このクスノキは津江神社の末社春日社の御神体でもある。
 クスノキが植えられた場所は、少し土盛りされていたのだろうか。今はクスノキを支える地表面の高さが少し低くなり、根上がり状態となっている。根が広がる範囲はかなりの広さである。さらにその外側には、ぐるっと鉄柵が巡らされている。
 平成7年(1995)と平成11年(1999)の2回、土壌改良工事が行われた。樹勢は申し分なし。
 訪れたのは、ちょうど津江神社の祭礼日だった。露店も出て、大勢の人で賑わっていた。
 境内では子供相撲の真っ最中。小学生くらいの年頃の男児が次々と立ち合う。みな白いふんどし姿。褌が恥ずかしそうに見えないのは、毎年見慣れて、それが当たり前だからだろう。
 すらっと美しい大クスに、祭の風景がよくマッチしているように思われた。 
 
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