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名称 土谷諏訪神社腰掛杉
(つちやすわじんじゃこしかけすぎ)
名称の典拠 天然記念物指定名称(注1)
樹種 スギ
樹高 37m(注2)
目通り幹囲 5.9m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県北安曇郡小谷村中土(上手村(わでむら))
〃 3次メッシュコード 5537−17−64
〃 緯度・経度 北緯36度48分37.3秒
東経137度55分36.4秒
小谷村指定天然記念物(1984年2月21日指定)
撮影年月日 2018年6月3日
注1)案内板は「土谷諏訪神社腰掛け杉」としているが、天然記念物としての名称では上記の通り「け」の文字がない
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測
姫川右岸(大糸線中土(なかつち)駅から見ると対岸)に標高939mの立山が聳え、そこから奉納山(ぶのうやま、1511m)に向かって長い稜線が延びるが、立山の先でいったん下り、鞍部を成している。
その鞍部をかつての塩の道の大峯峠が通っていた。
峠のすぐ南は上手村(わでむら)の集落。そこに土谷諏訪神社が鎮座する。(ちょっと見つけにくいかも知れない)
峠道から脇道に入ると、すぐに道は二股に分かれ、一方の路傍に「村の文化財 腰掛け杉/塩の道 千国街道」の標柱が立っている。大杉はそこから100mほど。
大杉は樹林内の1本。ほかのスギたちより、明らかにずっと大きい。(大杉の近くまで踏み分け道あり)
いわゆるウラスギの仲間だ。特異なのは、頂部で異常に数多くの大枝を発していて、それが巨大な鳥の巣のように見えること。「腰掛杉」の名前は、その部分を神の腰掛けと見ての命名らしい。
この奇形はよほど人々を驚かせたのか、天然記念物指定時に作成された八木貞助氏の調査記録にも、「杉としても大木に属するのみでなく、その畸形枝の発生は、植物畸態学よりみても将来学術的に研究されるべき品種である」と記されているそうである。(案内板より) |
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