ページタイトル:豊栄神社のイチイ 当サイトのシンボルマーク

画像:豊栄神社のイチイ 名称 豊栄神社のイチイ (とよさかじんじゃのいちい)
名称の典拠 なし
樹種 イチイ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 4.3m(注1)
推定樹齢 3000年(注2)
所在地の地名 北海道恵庭市大町3丁目
 〃 3次メッシュコード 6441−24−55
 〃 緯度・経度 北緯42度53分08.6秒
           東経141度34分07.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月15日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)豊栄神社が設置した「記念樹移植の由来」案内板による





 JR千歳線恵庭(えにわ)駅の西方約1.5km。市立柏小学校のすぐ東に豊栄神社が鎮座する。
 祭神は大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)と豊宇気姫神(とようけひめのかみ)の2柱。明治7年(1874)の創祀。令和6年(2024)に150周年を迎えるため、記念事業への寄付を募る看板が出ていた。
 イチイがここに立つ由来は明らかである。上記案内板によれば、『昭和四十三年(1968)開道百年を迎えるに当たり記念事業として恵庭営林署に乞い受け昭和四十六年(1971)八月十八日移植完了す』(西暦年号については転記時に追加)とのことである。私が訪ねた時は、ここに引っ越してから48年目だったことになる。
 もとは『深山ラルマナイ漁分担区二十八林斑標高五〇〇メートル地』にあったそうで、支笏湖畔を回って40km余りの道のりを運ばれてきたらしい。明治42年(1909)の山火事、昭和29年(1954)の風水害を生き抜いてきたそうだが、移植後の生育が順調だったようで、素人目ながら、目下、樹勢は良好に見える。
 樹齢3千年とはまた大風呂敷を広げたものだ。これについては、きっと神武天皇の時代より前から生きてきたのだろうということであって、科学的な根拠があるわけではないようだ。
 途中から出た枝が支幹化して、時代劇に出てくる十手を立てたような樹形である。
 背筋をピンと伸ばした姿が美しいと思った。
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