ページタイトル:豊根の大トチ 当サイトのシンボルマーク

画像:豊根の大トチ_1

画像:豊根の大トチ_2
名称 豊根の大トチ (とよねのおおとち)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 トチノキ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 7.5m(注2)
推定樹齢 数百年(注2)
所在地の地名 愛知県北設楽郡豊根村富山(注3)
 〃 3次メッシュコード 5237−66−41
 〃 緯度・経度 北緯35度12分16.8秒
           東経137度45分38.1秒
豊根村指定天然記念物(2008年4月1日指定)
撮影年月日 2017年12月9日

注1)豊根村教育委員会が設置した案内板(設置年不詳)には「豊根のオオトチ」とあったが、トチは標準和名トチノキの簡略形と捉えることが出来るにしても、オオトチという樹種があるわけではないので、「大」の部分までカタカナにするのは抵抗がある
注2)その案内板による
注3)2005年11月27日、豊根村に合併。旧行政区は北設楽郡富山村(とみやまむら)





 愛知・静岡・長野の3県が境を接する地点に近く、長野県との境界線上に袖山(そでやま?、1187m)が聳え、そこから西に延びる稜線が漆島川(うるしじまがわ)の谷に向かって落ちている。左図のトチノキが立つのは、その斜面の途中、標高は約900m。
 旧豊根村から旧富山村に向かって県道426号(津具大嵐停車場線)を進む。
 霧石(きりいし)トンネルで合併前の両村の村境を抜け、漆島川の谷に下りる。県道は大沼橋(おおぬまはし)で川を渡るが、その際、正面に見える電柱の先に、上記の案内板を認めることが出来る。(脇見運転注意)
 そこから、右手の沢(水が流れることは滅多にないだろうから、ごく浅い谷と表現した方が適切かも知れない)を直登。踏み跡があるような、ないような。両手のストックを頼りに休み休み登って、10分弱。
 素晴らしいトチノキである。
 大枝が長く上に伸びているのは、周囲のスギとの競争の結果であろう。日光を奪い合いはしたが、その代わり、強風に対しては楯になってくれることもあったのだろう。折れることもなく、太い大枝を伸ばす姿が力強い。
 是非ともツーショットを撮りたくて、三脚も担ぎ上げたのだが、トチノキの周囲にロープが張ってあって諦めた。
 秘境とも言えそうな地にあり、ここまで登ってくる者も極めて少ないと思われる。所有者側でもそんなことは承知しているわけだが、それでも、近くに入って土壌を落下させたり、根を傷めたりして欲しくないのだろう。その意志を尊重した。
 写真がお粗末なのは、もちろん私の技術不足が最大の理由だが、訪ねた時間が悪かったこともある。冬至も近いというのに、時間は朝の8時頃。太陽は昇っているのだが、生憎、斜面は西向き。さっぱり日は差し込まない。(気温は氷点下)
 それだけが悔やまれる。
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