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名称 西川の種まきザクラ
(にしかわのたねまきざくら)
名称の典拠 「緑の文化財」(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 5.1m(注2)
推定樹齢 伝承700年(注2)
所在地の地名 福島県須賀川市陣場町
〃 3次メッシュコード 5440−72−59
〃 緯度・経度 北緯37度17分53.6秒
東経140度21分58.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年4月7日
注1)1983年3月に福島県総合緑化センターが刊行
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
JR東北本線須賀川駅の西南西約500m。県立須賀川桐陽(すかがわとうよう)高等学校を囲む土塁上に立つエドヒガン。
上記「緑の文化財」に、この桜にまつわる伝説が紹介されている。
中世、ここには須賀川城主二階堂家の家老遠藤雅楽頭(うたのかみ?)の居城が置かれ、陣場山と呼ばれた。
詳細は不明だが、鎌倉時代、二階堂家の若侍がここで惨殺された。若侍には「さくら子」という恋人がいて、彼女は松を植えて若侍を供養してから、自害して果てた。里人は「さくら子」を哀れみ、碑を建てて松のそばに桜を植えた。それがこの桜だというのである。
そんな悲恋物語を持つ桜だが、体格は逞しい。
近年、連続して襲った台風のためか、数年前に比べて大枝の多くを失い、樹冠もごく小さくなってしまった。
でも、今も「種蒔き」の季節になれば、しっかり花を咲かせてくれる。
なお、樹名の西川は、陣場町になる前の当地の地名である。 |
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