ページタイトル:東松山薬師面墓地のヤマザクラ 当サイトのシンボルマーク

画像:東松山薬師面墓地のヤマザクラ 名称 東松山薬師面墓地のヤマザクラ
    (とうしょうざんやくしめんぼちのやまざくら)
名称の典拠 なし
樹種 ヤマザクラ
樹高 不明
目通り幹囲 4.7m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 茨城県日立市城南町1丁目
 〃 3次メッシュコード 5440−65−91
 〃 緯度・経度 北緯36度35分10.4秒
           東経140度38分44.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年4月3日

注1)地上1.3mの高さで幹囲を実測





 助川中学校の南西約300m。国道6号から細い道を南に入ったところに水戸藩国家老山野辺氏家臣の墓地がある。「東松山薬師面墓地」という名前のようだ。
 墓地に設置された「水戸勤王殉難烈士死節碑」によると、元治元年(1864)の天狗・諸生の乱で、最後まで助川海防城に籠もって幕府軍と戦って戦死、自刃、捕らえられ獄死した武士やその家族が葬られているという。
 左図は、そこに立つヤマザクラである。
 立ち上がってすぐに複数幹に分かれ、扇を開いたような放射状の樹冠を戴いている。全体にまだ若々しい姿だ。
 訪ねた時、ソメイヨシノは満開だったが、このサクラはまだ咲き初(そ)めたばかり。私が住む地方に比べ、この地方では、ソメイヨシノやエドヒガンが満開してからヤマザクラが満開するまでの時間差が大きいのだろうか。タイミングが合わなくて残念。
 手が届く低い枝に、僅かな花を見つけた。引き寄せてしげしげと見ると、可憐で美しい花だ。満開とはひと味違う美しさを発見できたことに、少しだけ満足。
 サクラは間もなく、全身を装う。
 その美しい姿で、埋葬された失意の方々を慰めてくれることを願う。
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