ページタイトル:東林庵のアコウ 当サイトのシンボルマーク

画像:東林庵のアコウ(幹と並ぶ) 名称 東林庵のアコウ (とうりんあんのあこう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アコウ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 7.1m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 大分県佐伯市米水津小浦(本小浦)(注3)
 〃 3次メッシュコード 4931−27−99
 〃 緯度・経度 北緯32度55分11.5秒
           東経131度59分43.2秒
佐伯市指定天然記念物(1975年5月1日指定)
撮影年月日 2017年4月5日

注1)旧米水津村教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2005年3月3日、佐伯市に合併。旧行政区は南海部郡米水津村





 米水津(よのうづ)湾内の漁港の一つ、小浦(こうら)漁港を見おろす高台に東林庵があり、境内墓地の一角に左図のアコウが立っている。
 アコウとは思えないような、樹形の整った姿である。
 キヅタだろうか、常緑の蔓が幹をすっかり覆い、表面の様子を隠していることもあって、まるでクスノキやカシなど普通の木のように、自らの力で地面から立ち上がったかのように見える。
 しかし、これは、不幸にしてアコウに取り付かれ、枯死してしまった宿主の姿を模したものなのである。
 整った形の樹冠も、少し前に人が手を加え、大きく切り詰めたからだろう。樹冠を支える枝の太さはどれも同じくらいで、しかもみな細い。
 アコウにとって剪定は余計なお世話かも知れないが、ヒトの都合から言えば、先祖の供養のためにしばしば出入りする場所に、我が物顔で勢力を広げられても困るということなのだろう。
 これが自然界に於けるアコウ本来の姿ではないが、これほどの大きさになったのだから、アコウも結構満足しているのかも知れない。
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