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↑桂清水
カツラの根に竜の頭部が彫られ、目が入れられている |
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名称 燈明杉 (とうみょうすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 6.9m(注2)
推定樹齢 700年(注3)
所在地の地名 青森県弘前市大沢字堂ヶ平(どうがたい)
〃 3次メッシュコード 6040−64−31
〃 緯度・経度 北緯40度31分41.8秒
東経140度30分33.6秒
青森県指定天然記念物(1993年4月16日指定)
撮影年月日 2009年8月20日(左側、上から3枚)
2005年8月3日(左下2枚と右、計3枚)
注1)設置者、設置年月とも不詳(青森県教育委員会が設置?)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)現地の案内板による
奥羽本線石川駅の南で踏切を渡り、2kmほど西に向かうと、道のすぐ横に、清水をたたえた人工の四角い池がある。「桂清水」の案内に従ってそこを左折、あとは道なりにひたすら進む。
山あいにかかると、やがて道は砂利道になり、さらに進むと、細いコンクリート舗装に変わる。あまり走りやすいとは言えないその林道を、とにかく突き進むと、広い駐車場が現れる。そこが桂清水である。
左側、下から2枚目の写真が堂ヶ平桂清水。カツラの根の間から、滾々と水が湧いている。根の一部は竜の頭部のように彫られている(?)。眼もちゃんとある。昭和63年(1988)、青森県の「私たちの名水」に選定された。
堂ヶ平(どうがたい)の名は、熊野系修験の流れを汲む福王寺跡だからである。現在も、付近に小さな御堂が散見される。
周囲の森林はスギの人工林だが、ところどころにカツラが見られる。カツラはいずれもスギより太く、目通り3m前後。カツラの方がかなり先輩である。
桂清水から、林中の道をまっすぐ歩いたところに上図のスギが立っている。
実は、かつてこのスギを燈明杉と間違えて紹介したことがあった。
データほどの太さがないように思ったのだが、巨木巡りでは、そんなことはよくあることだ。姿も、まるで燈明の火焔が立ち昇るように見えたため、すっかり勘違いしてしまった。
ご覧くださった方からご指摘を受け、急遽ページを引っ込めたが、まったく恥ずかしい限りだ。(ご指摘に大感謝)
上図の道をさらに進むと、やがて左に折れて、山腹を登ってゆく。一ヶ所、人工林の若いスギが植えられていない場所があり、そこに本当の燈明杉が立っている。上図のスギからは約200m。この道とは別に、左下図の小堂近くから登る道もある。
さすがに県天然記念物に指定されるだけのことはある。幹囲は、こちらの方が一回りも二回りも大きい。
まるで梁のように厚い断面を持つ大枝を何本ものばしている。典型的なウラスギ(アシウスギ)の姿だ。
樹齢を重ね、頭部は丸みを帯びてきた。しかし、今も最頂部まで、しっかり濃い葉をつけている。樹勢も良好のようだ。
すばらしい大杉である。 |
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