ページタイトル:闘鶏神社の御神木 ロゴ:人里の巨木たち

画像:闘鶏神社の御神木_1


画像:闘鶏神社の御神木_2
名称 闘鶏神社の御神木
    (とうけいじんじゃのごしんぼく)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 10m(注1)
目通り幹囲 7.8m(注1)
推定樹齢 伝1200年(注2)
所在地の地名 和歌山県田辺市湊
 〃 3次メッシュコード 5035−43−70
 〃 緯度・経度 北緯33度43分48.0秒
           東経135度23分02.0秒
田辺市指定天然記念物(「闘けい神社のクスノキ(2本)」の名称で2003年11月25日指定)
撮影年月日 2014年3月20日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)現地の案内板による(設置者名・設置年月とも不詳だが、多分、神社関係者が設置したと思われる)





 闘鶏神社とは珍しい名だ。
 案内板によれば、熊野権現を祀って「田辺の宮」と称した時代、源平合戦が起きた。その際、熊野別当湛増は社前で紅白の鶏を闘わせ、白鶏が勝ったので源氏に味方することにした。そんな由来を持つ社名らしい。(正式な神社名は「鶏」でなく、「鳥」の部分が「隹(ふるとり)」なのだが、該当するフォントがないので、説明文では「鶏」の文字を使わせていただく)
 表参道から境内に入って左手、藤巌神社(とうがんじんじゃ)の近くに立つ。
 主幹を途中で失い、これだけの大木にしてはこぢんまりとした樹冠を戴いている。
 歯が痛い時、樹下に立って、このクスノキの葉を患部に押し当て、平癒を祈願すれば治るとする信仰があったという。
 以下は余談だが、藤巌神社は、田辺藩主にして紀州徳川家の附家老、安藤家の初代直次(なおつぐ)を祭神とする。設立は明治19年(1886)。
 領地が山がちで痩せた土地が多かったため、直次はウメ栽培を奨励、栽培地からは税を取らなかったという。5代紀州藩主吉宗が梅干しの生産を奨励したこともあり、今では和歌山県が梅の生産量日本一の県となった。(境内の案内板より)
 そう言えば、和歌山県ではウメを多く見かけたように思う。
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