ページタイトル:登呂桂 当サイトのシンボルマーク

画像:登呂桂_1


画像:登呂桂_2
名称 登呂桂 (とろかつら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カツラ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 5.1m(注2)
推定樹齢 100〜199年(注2)
所在地の地名 岩手県花巻市石鳥谷町五大堂(注3)
 〃 3次メッシュコード 5941−11−15
 〃 緯度・経度 北緯39度25分52.1秒
           東経141度11分33.4秒
花巻市指定天然記念物(2005年12月26日指定)
撮影年月日 2017年5月9日

注1)2008年12月に花巻市教育委員会が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)2006年1月1日、花巻市に合併。旧行政区は稗貫郡石鳥谷町





 いわて花巻空港の東方約5km。大きく蛇行する北上川(きたかみがわ)の左岸に蛇蜒蛆(じゃのめり)という地名が見える。蛇はヘビ、蛆はウジ。蜒という名の虫はいないようだが、漢和辞典で調べてみると、へびがうねうねと長いさまを表す形容詞らしい。蜒蚰と書くとナメクジを意味するともあった。いずれにしろ、嫌われ者ばかり集めたような地名で、その地に住んでいる人に同情したくなるところだが、しかし、これだけマイナス要素が集まると、他では見られない地名を、かえって自慢できるかも知れない。
 閑話休題。
 蛇蜒蛆集落から県道224号(八重畑小山田線)を東に向かう。
 東北新幹線を潜り、国道456号との交差点から測って道なりに1.5kmほど走ると、正面にカツラの姿が見えてくる。(このルートだと左下図のように見える)
 案内板によると、昔、ここに早池峰の岳(現在の花巻市大迫町内川目岳)からやってきた家族の家があった。屋号を「登呂」といったらしい。移住の際、屋敷の入口に植えられたのがこのカツラだとする口伝があるようだ。
 この一族は早池峰の神を信仰し、裏山に早池峰神社を祀り、早池峰神楽を家業として近隣を巡業していたそうで、登呂一族が神楽に使った獅子頭や衣装が幸田の八雲神社に残されているという。
 カツラの大きさはまだそれほどでもないが、樹形が堂々としている。
 この県道を走る時には必ず目にするカツラである。
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