ページタイトル:トピコの木 当サイトのシンボルマーク

画像:トピコの木(幹と並ぶ) 名称 トピコの木 (とぴこのき)
名称の典拠 天然記念物指定名称より(注1)
樹種 モミ
樹高 33m(注2)
目通り幹囲 5.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 青森県三戸郡南部町高瀬字宮野(注3)
 〃 3次メッシュコード 6041−42−95
 〃 緯度・経度 北緯40度24分55.3秒
           東経141度19分12.5秒
南部町指定天然記念物(2009年11月18日指定)
撮影年月日 2022年7月23日

注1)天然記念物指定名称「モミの木(トピコの木)」の一部を引用
注2)南部町公式ウェブサイト中の文化財紹介ページによる
注3)2006年1月1日、旧南部町を含む2町1村が合併して新南部町誕生。旧行政区は三戸郡名川町





 青い森鉄道諏訪ノ平(すわのたいら)駅の東方約1.3km、134号(櫛引上名久井三戸線)と227号(名久井岳公園線)の二つの県道が分岐する地点の西側高台に諏訪神社が鎮座する。
 境内に大きなモミの木が4本。目分量だが、上空から見て、反時計回りに一番手、二番手、三番手、四番手と並ぶように思う。これらは、江戸時代初期、神楽の奉納記念に植えられたと伝えられているようだ。
 左図が最大のモミで、参道石段を登り切った地点、左側に立つ。
 このモミの愛称が「トピコの木」。トピコは、この地方における鳶(トビ)の方言らしい。
 上記文化財紹介ページの説明文を一部引用すると、『明治年代の戦雲厳しい折に神社のモミの木に一羽のトンビがとまり、ピーショロ、ピーショロと鳴き続け、村人達は不思議に思い何か変事が起こるのではないかと噂していた折り、戦勝の知らせがあり、あれは神様の使いのトンビがピーショロ、ピーショロと戦勝を教えてくださったのだろうと、モミの木を「トピコの木」と呼ぶようになったという伝説がある』とのこと。
 どの戦争を指すのかは不明だが、伝説に血なまぐさいところがなく、どことなくほんのりした印象を覚えるのは、東北人の人柄と無関係ではないのだろう。
 土地の人たちもこの話が気に入っているのか、文化財の名前(の一部)にもなったわけだ。
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