ページタイトル:称名寺のシダレザクラ 当サイトのシンボルマーク

画像:称名寺のシダレザクラ 名称 称名寺のシダレザクラ
    (しょうみょうじのしだれざくら)
名称の典拠 なし
樹種 エドヒガン
樹高 不明
目通り幹囲 4m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県上水内郡信濃町富濃(とみの)
 〃 3次メッシュコード 5538−11−69
 〃 緯度・経度 北緯36度48分35.0秒
           東経138度14分48.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2025年4月26日

注1)境内面から見たときの目分量





 大字冨濃は野尻湖(のじりこ)の南東。しなの鉄道(旧JR信越本線)古間(ふるま)駅からは北東2.3kmほど。
 集落と野尻湖を隔てる山稜を背にして、浄土真宗本願寺派照林山称名寺がある。(正式名は名寺だが、通例に倣い、新字体で表示した)
 境内前面、鐘楼の近くにシダレザクラが立つ。土留めの役目も担っているようだ。
 シダレザクラが立つ場所にはかなりの高低差があり、鐘楼から見る場合の幹囲は上記データくらいだが、道路側から見るときはもっとずっと大きい感じがする。左図をご覧になって、これが幹囲4mの桜だと言われても納得できないかも知れない。
 樹勢は悪くなさそうだが、傷みが多い。
 それが影響したのかどうか、まだ満開になっていない枝もあれば、もう葉が出た枝もある。平均して見れば、訪ねたタイミングは「散り初(そ)め」というところ。まだ、満開と同じくらい美しかった。
 初め気づかなかったが、鐘楼には釣鐘の代わりに石が吊してあった。石には、「梵鐘記念/昭和十七年十月/稱名寺」の文字。
 梵鐘は高価なものである。苦労して調達した梵鐘を軍に取り上げられて悔しかったのか、それとも誉れに思ったのか。石を吊した真意は測りかねるが、戦争が終わっても、結局梵鐘は返ってこなかったわけだ。
 当時とは状況が変わった今もなお吊されたままであることに、戦争への抗議が読み取れるように思われた。
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