ページタイトル:徳山大神宮のカツラ 当サイトのシンボルマーク

画像:徳山大神宮のカツラ 名称 徳山大神宮のカツラ
    (とくやまだいじんぐうのかつら)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 28m(注1)
目通り幹囲 9.5m(注1)
推定樹齢 500年(注1)
所在地の地名 北海道松前郡松前町字神明
 〃 3次メッシュコード 6240−10−19
 〃 緯度・経度 北緯41度26分06.2秒
           東経140度06分37.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月2日

注1)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による。ただし同書によれば、10年ほど前に倒れてしまったそうで、現在はその一部が残っているのみ。今はそれほどの巨大感がない。このデータは、「かつて、ここにこんなカツラがあった」ものと受け取ってほしい





 松前城(福山城)の北に聳える勝軍山(しょうぐんやま、215m)から松前城に向かって伸びる尾根の先端近くがなだらかな高台となっている(舌状台地)。
 かつてそこに蝦夷管領安東(あんどう)氏の代官所があり、大館(おおだて)と呼ばれた。当時は、いわば侵略者である和人とアイヌの間に戦いが多く、代官所は行政庁であると同時に山城としての性格も兼ねていたと思われる。のち松前城に機能移転して大館は廃されたが、一部の遺跡は今も残り、1977年に「大館跡(おおだてあと)」として国史跡に指定されている。
 大カツラが立つ徳山大神宮は、大館跡の東麓。かつての松前一宮で、本殿と石鳥居は北海道指定文化財。
 案内板及び北海道神社庁の神社紹介ウェブページを総合すると、祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけおおかみ)ほか多数。稲荷・八幡・諏訪・天神・鹿島等、よく知られる祭神はすべて合祀されていると言ってよさそうなほど多い。
 北海道内の神社としては歴史が古く、松前藩成立以前からあったものらしい。『往古秋田・津軽の漁民が年々春夏の季節に当地に渡海して漁業を営み、秋季に帰国したが、漁民等はアイヌによる危難を免れようと伊勢神宮に参詣して大麻を拝受し小社に奉斎して伊勢堂と称して崇敬した』(北海道神社庁)とのことである。のち、承応元年(1652)、松前高広(まつまえたかひろ)が現在地に遷宮して、今日に続いている。
 カツラは社殿の斜め後方。カツラを含めて社殿後方がぐるっと柵で囲われていて近づけないのだが、中央部が失われていることもあり、データほどの巨大感は感じなかった。
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