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 ↑いわば「表の顔」

名称 徳星寺の大カヤ (とくしょうじのおおかや)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カヤ
樹高 21m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 700〜800年(注3)
所在地の地名 埼玉県上尾市畔吉
 〃 3次メッシュコード 5339−74−53
 〃 緯度・経度 北緯35度57分53秒
           東経139度32分32秒
埼玉県指定天然記念物(1973年3月9日指定)(注4)
撮影年月日 2010年11月23日

注1)1991年3月31日に埼玉県教育委員会と上尾市教育委員会が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注3)上記案内板による
注4)大カヤはもちろんだが、カシ、シイなど暖帯系の樹叢も貴重だということで、それらも含め、「徳星寺の大カヤ及び暖帯林」として一括指定された





 荒川左岸、上尾円山公園の北西1kmほどのところに、天台宗東高野山遍明院徳星寺(ひがしこうやさんへんみょういんとくしょうじ)がある。
 寺伝は、弘法大師(774〜835)の創建と伝えているようだ。案内板によれば、山号に「高野山」の文字が見えることから想像できるように、古くは真言宗であったが、のち、天台宗に改められた。改宗の時期についてはわかっていないという。
 徳星寺には、天正17年(1589)の岩槻城主太田氏房(おおたうじふさ)印判状や、徳川家康以降歴代12通の朱印状が現存していて、上尾市指定文化財とされているようだ。
 本堂や山門は改築されて新しくなったが、歴史のある古いお寺なのである。
 本堂に向かって右手の築山に繁る木々の中に、1本の大カヤが混じっている。(上図)
 カヤの立つ場所は斜面の上部。斜面の下から眺めた姿が下図。まるで斜面を覆おうとするように、一枚に広がった根が珍しい。
 案内板の写真では、手前からも根元がよく見えていたようだが、今は灌木が生長して、離れた位置からは見えない。茂みをくぐり抜け、広角レンズでなんとか撮影することが出来た。
 カヤは、お寺を創建する際に植えられたと言い伝えられているようだ。しかし、案内板の説明にもあるように、そこまでの樹齢はないと思われる。
 
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