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名称 常代の松 (とこよのまつ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチイ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 4.3m(注2)
推定樹齢 1000年(注2)
所在地の地名 北海道瀬棚郡今金町種川
〃 3次メッシュコード 6340−50−05
〃 緯度・経度 北緯42度25分20.0秒
東経140度03分36.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年6月3日
注1)「新・北海道名木百選」に選ばれたことを機に(?)今金町が設置。設置年月不詳
注2)今田秀樹著「2018 北海道の巨樹・名木150選」による
渡島(おしま)半島の付け根付近を横断する国道が230号だ。その国道沿い、本流の後志利別川(しりべしとしべつがわ)に支流の左股川(ひだりまたがわ)が合流するあたりの国道脇に左図のイチイが立つ。
と、いかにも分かったようなことを書いているが、実を言うと、私に北海道探訪の予定はなかった。北海道の巨木の多くが寺社以外にあって、場所を特定するのが困難だと思われたからである。尋ねようにも付近に人がいないことも予想された。
その予定を嬉しい意味で覆してくれたのが上記今田秀樹さんの「2018 北海道の巨樹・名木150選」である。巨木の位置が緯度・経度で示されている上に(位置は正確だった)、最新の写真が掲載されている。今回、北海道の巨木たちに会えたのは、まったくこの本のお陰である。この場を借りて、御礼申し上げたい。
北海道ではイチイを松とか水松と呼ぶことが多い。昔から松竹梅として愛でられたマツだが、北海道にアカマツやクロマツは自生しない。本州から渡ってきた人たちは、冬でも尖った葉を青々と繁らせるイチイを、北海道のマツとして愛でたのであるまいか。
そしてここでは、苦労して開拓したこの地がいつまでも栄えるようにとの願いを込めて、「常代の松」と名付けたのではないだろうか。
事実はこれと異なるのかも知れないが、私にはそう思えるのである。 |
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