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画像:戸隠奥社参道のスギ(幹と並ぶ)
 並木のスギは密植されているため、このような姿のものも見られる。このスギも単幹として見れば目通り5m弱


画像:戸隠奥社参道のスギ(杉並木)
杉並木の一部(人の姿がおわかりだろうか?)
名称 戸隠奥社参道のスギ
    (とがくしおくしゃさんどうのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 不明
目通り幹囲 5.2mほか(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 長野県長野市戸隠(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5538−10−15
 
〃 緯度・経度 北緯36度45分51秒
           東経138度03分48秒(注3)
長野県指定天然記念物(「戸隠神社奥社社叢」として、50ha以上に及ぶ樹林全体を1973年3月12日に指定)
撮影年月日 2006年8月9日

注1)実測値
注2)2005年1月1日、長野市に合併。旧行政区は上水内郡戸隠村
注3)最大のスギが立つ位置(社殿の近く)





 戸隠が開かれたのがいつのことか正確には分かっていない。既に平安後期の歌枕に見えることから、山麓の善光寺とともに、ずいぶん昔から、多くの人々がその存在を知っていたようだ。
 時代とともに盛衰はあったが、江戸時代末まで、天台密教を主とする神仏混淆の聖地として栄えた。(江戸時代には朱印高1000石。上野寛永寺の末寺として扱われた)
 明治に入り、廃仏毀釈の嵐で多くの宝物が失われ、それまでの戸隠山顕光寺が廃され、戸隠神社となった。
 屏風のように切り立つ霊峰戸隠山(1904m)の直下、標高1350m地点に、戸隠神社の社殿が建てられている。そこから上はまさしく登山だが、そこから下、自動車道までの約1.9km区間は、よく整備された緩傾斜の参道で、登山装備が無くても行くことが出来る。
 参道のほぼ中間地点に随神門が築かれており、杉並木はその奥。(平成元年の旧環境庁調査では目通り3m以上が179本(推定))
 訪問時、幹肌の色がやけに赤かった。檜皮(ひわだ)を取るような感じで剥ぎ取られたものだろうか。
 いずれも同時期に植えられたようで、目通り4m前後のスギが続く。背丈はみなほぼ等しい。
 参道の終点近く、左手に少し離れて、1本だけ注連縄を巻いているスギが最も太そうだ(写真にはない)。これが目通り5.2m。ほかに、随神門のすぐ手前のスギが5.1m、随神門の手前約200m、独立木のスギは5.2m。これらが奥社のスギを代表する巨樹といったところ(目通りは何れも実測値)。
 しかし、ここでは、「この木」という強い自己主張は感じられず、全体の中での一員の印象が強い。やはり、主人公は「杉並木」である。
 
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