ページタイトル:轟神社のクスノキ 当サイトのシンボル

画像:轟神社のクスノキA

画像:轟神社のクスノキB
名称 轟神社のクスノキ (とどろきじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 19m(注1)
目通り幹囲 10.4mほか(注1)
推定樹齢 750年以上(注2)
所在地の地名 徳島県阿南市新野町宮ノ北
 〃 3次メッシュコード 5034−64−16
 〃 緯度・経度 北緯33度50分50.5秒
           東経134度34分44.0秒(注3)
徳島県指定天然記念物(「新野のクスの群生」として、境内林のクスノキ群を1967年1月17日に一括指定)
撮影年月日 2010年7月28日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)阿南市新野町轟神社氏子総代会が2007年3月に設置した案内板による
注3)これは上図のクスノキ(夫婦楠)の位置





 新野町の轟神社は、新野小学校の西。
 掲げられた由緒書によれば、弘仁5年(814)、勅旨により現奈良県生駒郡三郷町の龍田大社(たつたたいしゃ)から分霊を奉遷したことに始まる。
 祭神は級長津比古命(しなつひこのみこと)と級長津比女(しなつひめ?)の2柱。風を司る神だ。航海安全、五穀豊穣には、良い風が吹くことが求められる。漁業者や農業者の信仰が厚かったようだ。
 境内の左右にクスノキ巨木が並んでいる。
 目通り10.4mとされているのは、拝殿に向かって右、一番手前(上図)。夫婦楠と呼ばれることもあるらしい。
 しかし、これは2本の幹囲を合算した値。2本は根で繋がっているものの、これらを1本と見なすのはちょっと無理があろう。
 その他では本殿後方の個体も大きい。6.6mとされているのがこれだろう。向かって左、フジ蔓が巻き付いた個体も印象的だ(下図)。これは6m弱。
 これらのクスノキは、みな立派な注連縄をつけている。そして、よく見ると、どの注連縄にも、みな白い札がついている。案内板には、「新野町内各傍示」が注連縄を奉納するとある。白い札に記されているのは、その「傍示」の名らしい。
 ところで、「傍示」とは何だろう。初めて見る語なので、広辞苑で引いてみた。
 「傍示」は見つからなかったが、代わりに「傍」の人偏を「片」偏に置き換えた語が見つかった。「ほうじ」と読み、領地などの境界を記したものらしい。(「榜示(ぼうじ)」とも称するようだ)
 要は、注連縄奉納を担当する地区の名を記したもののようである。
 
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