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画像:戸土のポプラ

画像:戸土のポプラ
名称 戸土のポプラ (とどのぽぷら)
名称の典拠 なし
樹種 ポプラ(注1)
樹高 不明
目通り幹囲 5m(注2)
推定樹齢 100年(注3)
所在地の地名 長野県北安曇郡小谷村北小谷字戸土
 
〃 3次メッシュコード 5537−27−93
 
〃 緯度・経度 北緯36度55分00秒
           東経137度54分40秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2005年5月29日

注1)「ポプラ」は種名ではないが、わたしの能力では詳細な種名について判断することが出来ないので…
注2)まったくの目分量
注3)戸土にお住まいの古老の話から





 戸土(とど)は、ほんの数軒から成る集落。小谷村の北端に位置し、長野県側からは集落に至る自動車道がない。新潟県側からの道も、冬は途絶するのであるまいか。陸の孤島と言ってもよさそうだ。
 新潟県糸魚川市から、根知川沿いに遡る。だんだん道が狭くなり、県境を越えるとすぐ、左手の小屋の横にポプラの大木が立っている。
 つんと直立した、ポプラ独特の良い姿勢でないので、最初は樹種を見損ねてしまった。
 集落名の読み方がわからず、近くで草刈機を操っておられた老紳士に尋ねた。
 お年は82歳だそうである。今も田圃仕事は、自分一人でしているとおっしゃる。お元気で羨ましい限りだ。
 幸い、博識な方でもあった。ポプラは集落の共有物で、大正初年(1912)頃に植えたものだそうである。雪と強風に痛めつけられて、こんな姿に育った。材木としてはあまり上質でないので、今まで切られずに来たようなこともおっしゃった。
 帰途、車の中で、考えた。
 戸土は、ずいぶん山の中である。在来種でないポプラが、何故、このようなところにあるのか。どこからか苗を買い求めて植樹されたと思われる。
 何かの記念樹なのではないだろうか。その頃に戸土集落が開かれたものなのか。それとも、もとから集落はあったが、集落内にその頃、大きく期するものがあったのか。
 いずれにしても、新しい出発点を記録するため、同時に、自らの意気込みがくじけたりしないように、決意の証しとして植えられたような気がしてならない。
 あるいは、まったくの見当違いなのかも知れないが。
 
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