ページタイトル:富尾神社のスギ 当サイトのシンボルマーク

画像:富尾神社のスギ(幹と並ぶ) 名称 富尾神社のスギ (とびのおじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 30m(注1)
目通り幹囲 5.9m(注2)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 大分県佐伯市青山
 〃 3次メッシュコード 4931−26−28
 〃 緯度・経度 北緯32度51分30.9秒
           東経131度51分02.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2018年3月17日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測





 県道37号(佐伯蒲江線)沿いの青山小学校の近くから、黒沢川の谷を黒沢ダムに向かって遡る。富尾神社が鎮座するのは黒沢川右岸、流路に沿ってダムの下流側約2km地点。(地理院地図に神社マークあり)
 大永7年(1527)、栂牟礼(とがむれ)城主佐伯惟治(さえきこれはる)が城を追われ、日向に向けて退去する途中、その生霊が若狭という名の当地の娘に憑依し、黒沢にその霊魂を祀るように言ったとする伝説がある。これが富尾神社の始まりとされているようだ。(平凡社「大分県の地名」による)
 また、案内板によれば、天文7年(1538)、多田弥四郎が「富尾大権現」として創建。のち寛政11年(1799)には第8代佐伯(さいき)藩主毛利高標(もうりたかすえ)が町方郡方奉行に春秋2回参詣するよう通達を出すなど崇敬を集めたようで、近隣23社の富尾神社の本宮だという。参道の50段もの石段が長さ2m近い花崗岩の一本石で築かれていることからも、人々から大切にされてきた神社であることが分かるような気がする。
 大杉は石段を登り切ったところ、社殿に向かって右手に立つ。
 大きさもさることながら、枝振りが面白い。
 ある程度育ってから何らかの原因で頂芽を失い、そのあたりの脇芽が幹化したのだろう。
 この姿から、佐伯惟治の怨念が連想されるようにも思われる。
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