名称
天子のケヤキ
(てんしのけやき)
名称の典拠
「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」(注1)
樹種
ケヤキ
樹高
27m(注2)
目通り幹囲
15.4m(注2)
推定樹齢
伝承1000年(注2)
所在地の地名
福島県耶麻郡猪苗代町本町
〃 3次メッシュコード
5640−20−78
〃 緯度・経度
北緯37度33分44.2秒
東経140度06分29.8秒
天然記念物指定等
なし
撮影年月日
2003年3月21日
注1)平成3年(1991)に旧環境庁が刊行
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による。ただし樹高については、実際はもっと低い
猪苗代町の市街地、少し土盛りされた一角に立つ。
このあたりは、もと特定郵便局を開いておられた個人のお屋敷だった。隣には郵便局があったのだが、今はまったく面影はなく、土盛り部分は町有地となった。
ケヤキの根元に安置された石像は、局長さんが信仰された宗教の名残りで、「天子の宮」と名付けられていたようだ。そういえば、仏像にしてはどこか異国めいている。
もとはもっと太い枝があったのだが、隣家に向かって伸びていたため、安全のため伐採された。幹の内部が黒いのは焦げたためではなく、町が塗布した防腐剤の色である。
以上は道の反対側で畑仕事をしておられたご婦人に伺った話。いろいろなことをよく知っておられ、丁寧に教えて下さった。
旧環境庁調査で、ケヤキとしては日本一の幹囲をもつとされた巨木である。