ページタイトル:手水野のカツラ ロゴ:人里の巨木たち

画像:手水野のカツラA
小さな沢を少し登ったところに立つカツラ


集落内に立つカツラ
画像:手水野のカツラB
名称 手水野のカツラ (てみずののかつら)
名称の典拠 天然記念物指定名称より(注1)
樹種 カツラ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 10.1m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 大分県日田市上津江町川原(手水野)(注3)
 〃 3次メッシュコード 4931−50−30
 〃 緯度・経度 北緯33度06分47秒
           東経131度00分04秒
日田市指定天然記念物(2004年10月8日指定)
撮影年月日 2015年3月17日

注1)天然記念物指定名称は「手水野のカツラ林」。しかし、実態は左図の2株のみが指定を受けたようで、「カツラ林」というより、「カツラ群」あるいは「カツラ(2株)」と称した方が良さそうに思われる。それで、私のサイトでは標記のように呼ばせてもらうことにした
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による(緯度・経度情報を含め、データはいずれも左上図の個体について)。位置の精度についてはあまり自信なし
注3)2005年3月22日、日田市に編入。旧行政区は日田郡上津江村





 筑後川(ちくごがわ)水系に属する小さな支流の一つに手水野川(てみずのがわ)がある。
 現在は熊本県と大分県の県境をなす川だが、今の県境とかつての国境は一致しないのだろうか。それとも、「手水野」は国境と無関係の呼び名なのか、大分県側にも熊本県側にも手水野の地名が残る。(実際、集落の中では、他県の人という感覚はないのではないか)
 手水野川沿いの集落を結ぶ県道が137号(上野田黒渕線)である(大分・熊本両県で共通の呼称を持つ)。国道387号と別れてから、人家の途絶える谷奥まで、県道はずっと熊本県側(手水野川右岸)を走る。
 国道分岐から約2.3km、大分・熊本両県にまたがって集落がある。このカツラは大分県側(手水野川左岸)。
 案内表示もあるのだが、案内表示自体を見つけにくく、また表示に従って進んだとしても、カツラの位置はわかりにくい。集落内でお尋ねになる方がいいかも知れない。(案内表示は左下図のカツラを指している)
 左上図のカツラはさらに見つけにくいが、まず下図のカツラを見つけ、その横を流れる小川の対岸に立ち、カツラの上流側に架かる橋を渡って、山道を少し登れば見える。集落からは100mも離れていない。
 今は上図のカツラの方がずっと大きいが、下図のカツラのすぐそばに、幹の痕跡らしきものが見えた。かつては、こちらの方が大きかった可能性が高い。
 カツラは両株とも、かなり年老いて見える。若い蘖(ひこばえ)が見られないので、そんな風に見えるのだろうか。
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