ページタイトル:建代の桜 ロゴ:人里の巨木たち

画像:建代の桜_1

画像:建代の桜_2
名称 建代の桜 (たてしろのさくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 16m(注2)
目通り幹囲 4.1m(注2) 実際はもっと太い
推定樹齢 250年(注2)
所在地の地名 長野県長野市戸隠祖山(注3)
 〃 3次メッシュコード 5438−70−97
 〃 緯度・経度 北緯36度40分07.4秒
           東経138度05分06.2秒
長野市指定天然記念物(注4)
撮影年月日 2014年4月25日

注1)長野市が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称は「戸隠下祖山建代神社のしだれ桜」。かなり長い
注2)上記案内板による
注3)2005年1月1日、長野市に合併。旧行政区は上水内郡戸隠村
注4)1972年11月1日付けで旧戸隠村から指定を受け、長野市に合併後は、2005年1月1日付けで、改めて長野市指定天然記念物となった





 裾花川(すそばながわ)右岸高台に中組(なかぐみ)の集落がある。
 標記のシダレザクラは、その西端に鎮座する神社境内に立つ。
 長野県神社庁のウェブページを見ると、神社の正式な名称は柵健代神社(しがらみたてしろじんじゃ)というようだ。拝殿に掲げられた社号額も、駐車場の表記も「柵健代神社」である。(柵(しがらみ)は昔の地名らしい)
 ところが、桜の案内板も天然記念物指定名称も「建代」である。
 不思議に思って、漢和辞典で調べてみると、本来の「建」には、いま私たちが思い描く「健」の意味も含まれていたらしい。ところが「建」の意味から、人がすっくと身体を立てて行動する旨の意味合いが薄れてきたため、新たに人偏を加えて「健」の文字を作ったもののようだ(学研「漢字源」を参考)
 健代の文字だと、「たけしろ」と読みそうで敬遠されたのだろうか。しかし、これで「たてしろ」と読むこともあるのでないだろうか。現に私が敬愛する友人に、健樹と書いて「たてき」さんがいる。
 肝心のサクラの話が遅くなってしまった。
 長野市街地のサクラはすっかり散ってしまっていたが、さすがにここまで来ると春は遅い。シダレザクラは三分咲きくらい。もう十分に美しい。
 神社は東面しているため、午後になると、正面からは逆光になる。写真を撮るなら、午前中がいいかも知れない。
 根元近くで2幹に分かれているため、単幹のサクラに比べると巨木の印象が弱まるが、実際はかなり大きい。
 測定したわけではないが、今ではもう5m前後の幹囲があるのではないだろうか。
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