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名称 田代平のオオヤマザクラ (たしろたいのおおやまざくら) 名称の典拠 なし 樹種 オオヤマザクラ 樹高 15m(注1) 目通り幹囲 5.7m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 岩手県八幡平市古屋敷(田代平高原)(注2) 〃 3次メッシュコード 6041−01−90 〃 緯度・経度 北緯40度04分57.8秒 東経141度07分38.8秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2017年5月10日 注2)2005年9月1日、岩手郡内3町村が合併して八幡平市誕生。旧行政区は岩手郡安代町 東北自動車道と八戸自動車道を結ぶ安代(あしろ)ジャンクションの南東に七時雨山(ななしぐれやま、1063m)が聳え、その北東に聳える田代山(たしろやま、945m)との間がなだらかな高原となっている。 その高原の中央を、二つの山麓を分けて染田川(そめたがわ)が流れていて、日本一とされたオオヤマザクラは、そこから少しだけ七時雨山側に登ったところに立つ。 この桜をどう呼ぶべきか迷った。他の人はどう呼んでいるのか検索サイトで調べてみると、田代平または田代平高原の桜としているグループと七時雨山の名を付けているグループとに大別されるようだ。どちらがより適切なのだろうか。 県道からは、最初のアプローチで七時雨山に向かって進むこと、立地場所は七時雨山の山麓であることに間違いなく、また個人的には、訪問時に雨に祟られたことから、(季節は違うが)「時雨」の文字が身にしみたのだが、結局、標記のように呼ばせてもらうことにした。 立地点は緩傾斜地で、「登山」の印象が無いまま桜に達することが出来ること。染田川から160mほどしか離れていないのに、「七時雨山」の名を冠することに抵抗があったこと等からである。 しかし、実は、名前などどうでもよい。どう呼ぼうと、素晴らしいオオヤマザクラなのである。 今回の岩手県探訪も、このオオヤマザクラの満開に合わせての計画であった。計算はぴったり合って、この日はちょうど満開。 しかし、天候までは読めなかった。2週間以上前に宿を予約するのであるから、天候には賭けるしかないのだが、どうも七時雨山の神様に嫌われてしまったようである。 青空の期待はむなしく打ち砕かれたが、その代わりに良いこともある。こんな薄暗い雨の日に花を見に来る人はいないようで、このあと、もう少し先にある放牧場内のシナノキにも会って来たのだが、七時雨山荘の先では誰にも会わなかったことである。風景を独り占めした感じ。 オオヤマザクラの方も、こんな日に、黒いゴム長を履いて大きなこうもり傘を手にしたむさくるしい男がやって来ようとは、思いもしなかったであろう。 |
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