ページタイトル:田代の姫沙羅 当サイトのシンボルマーク

画像:田代の姫沙羅 名称 田代の姫沙羅 (たしろのひめしゃら)
名称の典拠 「したらの樹木(一)大木と希少木」(注1)
樹種 ヒメシャラ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 2.4m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 愛知県北設楽郡設楽町神田(かだ)字上ノ坂(田代)
 〃 3次メッシュコード 5237−44−79
 〃 緯度・経度 北緯35度04分01.3秒
           東経137度36分34.6秒
設楽町指定天然記念物(1976年8月1日指定)
撮影年月日 2021年3月30日

注1)2007年3月31日に設楽町教育委員会が刊行。但し天然記念物指定名称は単に「ヒメシャラ」
注2)上記「したらの樹木」による





 国道473号沿いの神田で県道32号(長篠東栄線)に乗り換え、南西方向に1km走ったところが田代である。
 ヒメシャラが立つ弥栄(やさか)神社は神田川(かだがわ)の対岸。県道から神社を認めるのは難しい。(訪問時現在、地理院地図に神社マークなし)
 対岸の道を進むと、ごく小さな沢を渡るところで山裾の樹林内に石灯籠と石鳥居が見える。そこが参道の入口だ。
 参道はたいして長くないのだが、まるで登山道のよう。(「少し大きめの画像」でご確認を)
 参道を登り切ると正面に社殿があり、右手にヒメシャラの姿が見えた。
 樹皮が薄く、スギやマツ等のザラザラした感じの樹皮とはまったく印象が異なる。そのため、各地でしばしばサルスベリと呼ばれることもあるらしいが、標準和名サルスベリとは別種。現地の標柱にも、「ここ神田では百日紅(サルスベリ)と言いますが百日紅とこの木は別で、ヒメシャラの花は白色です」と書いてある。(百日紅の花はその名のとおり、濃いめのピンク)
 20年以上の巨樹探訪歴で、ヒメシャラ巨木には初見参。なかなか立派なヒメシャラで、樹勢も良さそうに見える。
 「牧野新日本植物図鑑」によると、「ナツツバキを誤って沙羅樹と呼び、本種はその木に似ているが小さい」ことから姫沙羅(ヒメシャラ)と名付けられたそうで、平凡社「日本の野生植物 木本T」によれば、本州・四国・九州に自生するが、東北地方や中国地方には自生しないそうである。
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