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名称 田中の肥上桜 (たなかのこえあげざくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 4.8m(注2)
推定樹齢 400年(注2)
所在地の地名 福島県本宮市仁井田(田中)(注3)
〃 3次メッシュコード
〃 緯度・経度 北緯37度29分08.5秒
東経140度23分31.9秒
本宮市指定天然記念物(1977年5月26日指定)
撮影年月日 2019年4月22日
注1)2005年10月に旧本宮町教育委員会が設置(その後、設置者名を本宮市教育委員会に変更)。ただし天然記念物指定名称は「田中の肥上げ桜」で、「げ」の文字が入る
注2)上記案内板による
注3)2007年1月1日、本宮市誕生。旧行政区は安達郡本宮町
東北自動車道本宮インターチェンジの東方約1.4km。五百川(ごひゃくがわ)左岸。田中集落のほぼ中央に稲荷神社が鎮座し、境内に左図の老桜が立つ。
案内板によると、「古くからこの地域の農事暦の基準として、この桜の開花が利用されてきたため、肥上桜の名がある」とのこと。
「肥上げ」といっても、化学肥料全盛時代の人には、何を意味するか分からないことだろう。詳しくは記さないが、この桜が咲いたら、種蒔きや植え付けの準備作業をしなさいという意味だと思っていただければ、概ね合致している。(同様に名付けられたものに「種蒔き桜」がある)
稲荷神社が遷座して生きた嘉永年間(1848〜54)以前からここに立っていた桜である。(これも案内板より)
種蒔桜にしろ肥上桜にしろ、農事暦に関わるならば、少しくらい離れてもよく見えることが必要だ。
この桜も、かつては周囲に広がる水田からよく見えたのだろう。
今は残念ながら少し寂しい姿になってしまった。 |
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