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名称 貴船神社の樟 (きふねじんじゃのくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 7.3m(注2)
推定樹齢 750年以上(注3)
所在地の地名 熊本県玉名市岱明町野口(注4)
〃 3次メッシュコード 4930−34−03
〃 緯度・経度 北緯32度55分36.9秒
東経130度32分16.2秒
玉名市指定天然記念物(2007年7月11日指定)
撮影年月日 2011年8月5日
注1)2009年2月に玉名市教育委員会が設置
注2)環境庁「「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記案内板による
注4)2005年10月3日、玉名市に合併。旧行政区は玉名郡岱明町
JR鹿児島本線玉名駅の西1kmほど、JRと国道208号の間に貴船神社が鎮座している。
社殿北東に「檣(ほばしら)埋蔵之碑」がある。実物の確認を怠ってしまったが、案内板によると、それには、天平神護2年(766)、山城国愛宕郡の貴布禰(きふね)神社より分霊を移す際、その御用船をこのクスノキに繋ぎ、その帆柱は、境内に埋められたと記されているらしい。
客観的に見て、今から1200年以上も前に、大船を繋ぎ止めるほどの巨木であったとは考えにくいが、そんな話が出るほどに、この土地の人々から特別視されてきたクスノキであることはわかる。
何故か途中の大枝が境内側に偏っている。反対側は北にあたるが、そちらは水田であり、枝を伸ばすに不都合はないはずだが…。その、やや片側に偏した樹冠が境内の約半分を覆い尽くしている。
根張りも大きく、筋骨隆々の根は、いかにもクスノキ巨木らしい力強さを示している。
上記の幹囲データは、環境庁が示した測定要項通り、この木を根上がりと見て、上図の人物(身長178cm)の胸の高さで測ったものであろう。実際に目の前にしたときの印象では、もっと大きく感じた。
樹勢も良さそうで、すばらしいクスノキである。
いくらクスノキ巨樹の多い九州とは言え、こんなクスノキが最近まで天然記念物指定を受けていなかったとは。なんとも不思議なことである。 |
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