|
|||||
名称 玉桂 (たまかつら) 名称の典拠 現地の案内板より(注1) 樹種 カツラ 樹高 不明 目通り幹囲 16.7m(注2) 推定樹齢 800〜1000年(注3) 所在地の地名 岩手県気仙郡住田町下有住(しもありす)(高瀬) 〃 3次メッシュコード 5841−64−04 〃 緯度・経度 北緯39度10分26.3秒 東経141度32分49.9秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2017年5月8日 注2)地表面から1.3mの高さ(ほぼ私の胸の高さ)に於ける全体の外周を実測(大きくはみ出る蘖(ひこばえ)は除いた) 注3)上記案内板による。しかし、この樹齢は、今はない前世代から数えてのもの。現在目にしている姿の始まりは、350年〜450年前? 大杉が立つ長桂寺から80mほど離れた路傍に立つカツラ。長桂寺との関係も深く、長桂寺の寺号はこのカツラに因んで名付けられたという。(現在もここは境内なのだろうか?) 案内板によると、長桂寺創立の頃は聳えるような高さのカツラだったようだが、落雷によって倒れてしまった。その後、根元から数十本の芽が伸び、遠くからの眺めが大きな玉のようだったので「玉桂」と呼ばれるようになったらしい。 長桂寺は気仙33観音第16番札所とされ、その御詠歌に「永き世の法のしるしや玉桂/花咲く春にあうぞうれしき」と歌われているという。この御詠歌が作られたのが享保3年(1718)ということだから、落雷は長桂寺が開基された天文23年(1554)から享保3年までの間と考えられる。ならば、現在のカツラの樹齢は、蘖が大きくなる時間を考慮して、350〜450年と考えるのが適当ではないだろうか。 素晴らしい大カツラである。株の輪郭は17mに迫る大きさだ。何故こんな大カツラが環境省の巨樹巨木林調査から漏れてしまったのだろうか。 カツラの根元近くから清水が湧いている。上記第16番札所の観音様は2体あって、その一つが「中清水(なかしず)観音」と呼ばれているそうだが、この湧水と関係があるのだろうか。 上写真に見える祠は水神様である。この水源を守っているのだろうと思われる。 |
|||||