ページタイトル:滝のツバキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:滝のツバキ 名称 滝のツバキ (たきのつばき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ヤブツバキ
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 3.3m(注2)
推定樹齢 1200年(注2)
所在地の地名 京都府与謝郡与謝野町滝(大田和)(注3)
 〃 3次メッシュコード 5335−10−54
 〃 緯度・経度 北緯35度27分46.6秒
           東経135度03分31.0秒
京都府指定天然記念物(1989年4月14日指定)
撮影年月日 2015年4月25日

注1)1989年3月に旧加悦町が設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による。ただし案内板に「幹周」と記されている数値は、株全体の輪郭周囲長のことだと思われる
注3)2006年3月1日、与謝郡内の3町が合併して与謝野町誕生。旧行政区は与謝郡加悦町(かやちょう)





 旧加悦町滝の谷奥に素晴らしいツバキの巨木がある。誰が言い始めたか、「滝の千年椿」と呼ばれるようで、近隣ではよく知られるヤブツバキの名木である。
 国道176号沿いに道の駅「シルクのまちかや」がある。その少し南の「滝」交差点から、谷沿いの県道を西に向かって行くと、途中に案内板が出ている。
 そこで県道と別れ、今度は南に向かう。加悦椿文化資料館の横を通り、さらに南下すると、ツバキ見学者用の駐車場がある。そこからはヒノキ林(スギも混じる)の未舗装路を徒歩。しっかりした道なので、雨でなければサンダル履きも可。
 突然、視界が開け、前方の中段に、樹形の良い大ツバキが立っていた。
 案内板の説明に「ツバキ科ヤブツバキ属のクロツバキ」とあった。枝にわずかに残る花を観察すると、普通のヤブツバキに比べ、確かに花弁の色は黒っぽく見える。
 しかし、帰宅後、図鑑で調べてみると、分類学上の名前に「ヤブツバキ属」もなければ「クロツバキ」という種名もないようだ。
 私は植物の専門家でないので確かなことは言えないが、「ツバキ科ツバキ属ヤブツバキのなかでクロツバキと呼ばれる変異種」とするのが正しいのではないだろうか。
 余計な詮索はともかく、全国に誇るべき大椿であることに異論は出ないように思われる。
ボタン:京都府の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る