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名称 武雄の大楠 (たけおのおおくす)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 クスノキ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 20.0m(注2)
推定樹齢 3000年(注3)
所在地の地名 佐賀県武雄市武雄町武雄
〃 3次メッシュコード 4930−60−21
〃 緯度・経度 北緯33度11分14.8秒
東経130度01分09.2秒
武雄市指定天然記念物(1970年7月15日指定)
撮影年月日 2009年8月1日
注1)1990年9月に武雄市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)佐賀県が設置した「さが名木100選」案内板による
市街の南に聳える御船山(みふねやま、207m)の東麓に武雄神社が鎮座する。まるで城塞のような立派な石垣を備えた大きな神社だ。祭神は武内宿禰(たけのうちのすくね)はじめ5柱。
江戸中期の神主であった伴信門が編纂した「武雄社本紀」によれば、神社はもと御船山南端の艫岳(とものたけ)にあったが、天平7年(735)、神託により伴氏始祖の伴行頼が反対側の御船山北麓に移したとしている。
「武雄社本紀」が書かれるまでに約1千年も経ていることから、果たしてどの程度まで真実なのか疑わしいが、社蔵の古文書218通(国重文)のうち、最も古いものは天暦5年(951)2月11日付の実検状が現存し、神主の名は伴氏となっている。古い時代から延々と続く古社であることは間違いない。
のち、元永年中(1118〜20)、武雄領主後藤資茂により現在地に遷座。旧地には塚崎城が築城された。
大クスに至る小径 |
神社に参詣してから、クスノキに向かう。
案内表示に従って進むと、道は社殿の南を迂回して、御船山にまっすぐ向かっている。約200m。
竹林を抜けると、途端に全体像が目に入る。
内部はすっかり伽藍堂だが、上部に若々しい枝をつけている。淡い緑の光輪が幹を取り囲んでいるようにも見え、厳粛かつ神々しさを感じる。すっかり気に入ってしまった。
この姿は、20年ほど前の姿と比べ、殆ど変化していないように思える。御船山と周囲の木々が、強風から守ってくれているのだろう。
クスノキの空洞に向かって古い石段がつけられている。空洞の広さは12畳敷きほど。内部に天神様を祀る石祠が置かれている。というか、このクスノキ自体がもう神の域に達したのだろう。
平成元年(1989)の環境庁調査で、すべての樹種中、全国第6位の巨樹とされている。 |
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