ページタイトル:鷹屋神社のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:鷹屋神社のイチョウ

画像:鷹屋神社のイチョウ(拝殿とイチョウ)
名称 鷹屋神社のイチョウ (たかやじんじゃのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 38m(注1)
目通り幹囲 6.7m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 鹿児島県霧島市溝辺町麓(注2)
 〃 3次メッシュコード 4730−55−65
 〃 緯度・経度 北緯31度48分33.5秒
           東経130度41分35.0秒
溝辺町指定天然記念物(1982年6月1日指定)
撮影年月日 2009年7月27日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注2)2005年11月7日、1市6町が合併して霧島市誕生。旧行政区は姶良郡溝辺町





 鹿児島空港の西2kmほどの谷間(たにあい)に、鷹屋神社がぽつんと鎮座している。
 祭神は天津日高彦火々出見尊(あまつひだかひこほほでみのみこと)。海幸・山幸の神話に出てくる山幸彦だ。
 神話では、兄の海幸彦から借りて失った釣針を探しに竜宮に行き、そこで海神の娘、豊玉姫を妻にめとる。この両者の孫にあたるのが神武天皇である。
 3年間の竜宮暮らしのあと、故郷に戻った山幸彦が、妻に自分の故郷を見せるために登った山が現在の高屋山陵(393m。宮内庁が管轄)だという。
 鷹屋神社は、かつてその山陵下にあった。応永18年(1411)、神威を畏れた住民がここに移したのだという。
 朱塗りの鳥居を潜り、石段を登りきったところに大イチョウが立っている。
 単幹のイチョウで、幹が少し斜上している。主幹を途中で失っているので背はそれほど高くないが、樹勢はよい。
 訪れたのは朝9時を少し回った頃。神社は西面しているため、石段を登るとき、正面に太陽を仰ぐ形になる。
 雲の切れ間から、幾筋かの光条が射し込んでいた。美しい光だった。
 私を歓迎してくれているようにも思われた。
 
ボタン:鹿児島県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る