|
|
|
名称 正覚寺のムクノキ (しょうかくじのむくのき)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ムクノキ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 6.1m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 和歌山県岩出市高塚
〃 3次メッシュコード 5135−32−06
〃 緯度・経度 北緯34度15分16.6秒
東経135度19分22.9秒
和歌山県指定天然記念物(1966年12月9日指定)
撮影年月日 2023年7月27日
注1)寺号の読み方については未確認。「しょうがくじ」と濁って読むのかも知れない。天然記念物指定名称は「正覚寺ムクの木」で、案内板にもその名が記されている
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」(1988年報告値)による。環境省巨樹データベースもずっとこの値を載せていたが、ごく最近、2023年計測値に置き換えられた。その新データによれば幹囲は526cm
このムクノキが立つのは、真義真言宗清浄山正覚寺境内。JR和歌山線岩出(いわで)駅の東方約150m。市街地の一角である。
和歌山県から天然記念物指定を受けたのは、訪問の57年前、昭和41年(1966)。戦後復興の象徴となった東京オリンピックの2年後だ。
案内板には『ムクノキとしては県下屈指の大樹で、(中略)地上2mの辺りで大小の幹に分かれ、両方とも高く伸びて多くの枝を張り、丸みのある樹形となります。(中略)地域の大樹名木であることから、保存する価値のある貴重な天然記念物として』指定された旨が記されている。要は巨木ぶりが見事ということだったのだろう。
しかし、今はちょっと残念な姿だ。
幹はいずれも途中で失われ、うち1本はその辺りから新しく萌え出た枝が今の樹冠を形成しているが、もう1本は完全に息絶えた。
案内板の記述と共通するのは(規模はずいぶん小さいが)丸い樹冠だけ。記された殆どの部分は過去の思い出になってしまった。
でも、人々の愛着が消えてしまったわけではなさそうで、ムクノキは今も大切に守られ続けている。 |
|