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名称 高塚地蔵のイチョウ (たかつかじぞうのいちょう)
名称の典拠 大分県教育庁文化課公式WEBページより
樹種 イチョウ
樹高 36m(注2)
目通り幹囲 5.3m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 大分県日田市天瀬町馬原(注3)
〃 3次メッシュコード 4931−70−54
〃 緯度・経度 北緯33度17分53.3秒
東経131度02分59.5秒
大分県指定天然記念物(1976年3月31日指定)
撮影年月日 2011年7月31日
注1)日田市の公式WEBページでは「高塚愛宕地蔵尊銀杏」となっている。また大分県公式サイト中、保護樹木に関するページでは「高塚地蔵の大イチョウ」と「大」の文字が加わっている
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)2005年3月22日、日田市に編入。旧行政区は日田郡天瀬町
名前から小さな仏堂を予想していたが、まったくの見当違いだった。
大分自動車道を天瀬高塚インターで降りて西に走り始めると、間もなく大きな案内板が出ている。広大な駐車場から頭部が見えるイチョウに向かい、歩き始める。参道は売店でぎっしり。
お地蔵さんだから仏教かと思えば、安置する建物はまるで神殿。唐破風と千鳥破風を取り去ってしまえば、誰も仏堂だとは思わないだろう。千木(ちぎ)と堅魚木(かつおぎ)まで付いている。かといって神道一色ではなく、梵鐘を吊した鐘楼もある。ここは神仏混淆の聖地なのだ。
イチョウの回りにも建物がびっしり。ただでさえろくな写真が撮れないのに、どこをどう撮ったらいいものやら、大いに悩ませられた。
データでは5.3mということだが、ご覧のように株立ちのイチョウである。これは主幹のみの値だろうか。全体としての印象では、もっと遙かに大きい。
それが、回りを取り囲まれているものだから、横枝は構造物の間をすり抜けるように伸び、なかには屋根の上に横たわる枝も。
イチョウが大切にされているのは、当地でこのイチョウに奇瑞を見た行基(668〜749)が地蔵菩薩を自ら刻んで安置したのが高塚地蔵の始まりと伝えられているから。いわば、イチョウはこの繁栄の産みの親のようなものだ。
私が訪ねたのは、日曜朝8時ちょっと前。すでにいくつかの売店が開き、参詣客もちらほら。思ったより若い人が多い。イチョウの前で足を止める人も多かった。 |
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