ページタイトル:高原熊野神社のクスノキ ロゴ:人里の巨木たち

画像:高原熊野神社のクスノキ(最大木)

画像:高原熊野神社のクスノキ(No.2)

画像:高原熊野神社のクスノキ(No.3)
  名称 高原熊野神社のクスノキ
    (たかはらくまのじんじゃのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 18m/20m/18m(注1)
目通り幹囲 10.4m/7.4m/6.6m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 和歌山県田辺市中辺路町高原(注2)
 〃 3次メッシュコード 5035−54−42
 〃 緯度・経度 北緯33度47分38秒
           東経135度31分45秒(注3)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2014年3月20日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による。いずれも前からそれぞれ左図上・中・下の個体データ
注2)2005年5月1日、田辺市に合併。旧行政区は西牟婁郡中辺路町(にしむろぐんなかへちちょう)
注3)これは境内に於ける最大木(左上図)の位置を示す





 国道311号(371号との重複区間)が走る富田川(とんだがわ)の東。1kmほどの間隔を置いて並んで延びる小さな谷が高原谷である。高原(たかはら)の熊野神社は、両者を隔てる小山脈の350mほどのピークのすぐ東に鎮座する。
 稜線上の神社であるが、今は車で詣でることができる。
 神社の御神体「若王子の懸仏」は天照大御神(あまてらすおおみかみ)を表し、「応永十年(1403)卯月廿七」銘があるという。(和歌山県神社庁の神社紹介ページを参考)
 また、田辺市教委が設置した「高原熊野神社」と題する案内板によると、南北朝時代(1336〜92)、熊野参詣道が槇山(796m)の南を通る潮見峠越えルートに改まったとあり、御神体の年代は、その後間もない頃に熊野神社が勧請されたことを示している。
 いわゆる「熊野九十九王子」には入っていないが、中辺路新ルートを旅する人の多くは、この熊野神社にも立ち寄ったのではなかろうか。
 境内に大クスが3本立っている。
 最大の個体は、社務所の後方。少し高い位置に立つ(上図)。
 主幹を失ってからずいぶん時間が経ったらしく、若い支幹がほぼ平行に、上に向かって伸びている。
 下から仰ぎ見る時の迫力はなかなかのものだが、環境省測定要項通り、高地側1.3mの高さで幹囲を測れば、上記データほどの数値にならないように思われる。
 二番手も社務所の近く。上記のクスに至る小道の途中に立つ(中図)。
 三番手は、県指定文化財の本殿の並び(下図)。
 3本とも注連縄をつけている。神木として大切にされているのだろう。
 ただし、上記神社紹介ページによれば、神社庁公認の神木は下図の1本のみのようだ。
 
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