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名称 高浜神社のスダジイ
(たかはまじんじゃのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 不明
目通り幹囲 5m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 茨城県石岡市高浜
〃 3次メッシュコード 5440−12−94
〃 緯度・経度 北緯36度09分44.2秒
東経140度17分59.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2013年2月23日
注1)幹囲を測定するのを失念してしまったが、少なくとも5mは超えていたように思う
霞ヶ浦に注ぐ川はいくつもあるが、最も北に河口があるのが恋瀬川である。
そして、恋瀬川最下流の橋が愛郷橋。「恋」だの「愛」だのにときめいた年頃が、私にはずいぶん遠い昔になってしまった。
その愛郷橋の北詰近くに、高浜神社がある。幕末の「三舟」の一人、山岡鉄舟も訪れたことがあるのか、鉄舟直筆と伝える、社号を記した扁額が拝殿内に飾られている(下図)。
石岡市には、かつて常陸国(ひたちのくに)の国府があった。境内の案内板によれば、高浜の地は、古代には国府の外港として栄えたとの口碑が残るらしい。確かに、霞ヶ浦から利根川を経由して外洋に出ることができる。
都から着任した国司は、ここから船に乗り、常陸国一の宮である鹿島神宮に参詣するのが慣わしだったという。天候が荒れて出航不能の時は、高浜の渚に仮屋を作り、そこから遙拝した。明記してはなかったが、それが高浜神社の起源のようだ。(祭神も鹿島神宮と同じく武甕槌命(たけみかづちのみこと))
標記のスダジイは、萱葺きの社殿の手前、向かって右手。大小2株のスダジイが、互いに逆向きに傾いて並んでいる。こうすることで、葉が受ける日光を分け合っているのだろう。(上記の幹囲は太い方についてのみ)
スダジイよりひと回りほど細い感じだが、社殿の後方に立つケヤキもなかなかのもの。(2013年2月現在、シイもケヤキも環境省巨樹データベースには登録されていない) |
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