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名称 大山寺のイチョウ (たいさんじのいちょう) 名称の典拠 なし 樹種 イチョウ 樹高 30m(注1) 目通り幹囲 5.7m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 徳島県板野郡上板町神宅(かんやけ) 〃 3次メッシュコード 5134−13−82 〃 緯度・経度 北緯34度09分32.9秒 東経134度23分59.2秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2012年3月22日 四国別格20霊場第1番札所真言宗仏王山大山寺の境内に立つイチョウ。 力強い根張りから、曲線を描いて単幹で立ち上がり、地上3m付近から上は、まるで何物かを噴出するように、大枝を放射状に開いている。 力強く、かつ樹形の美しい大イチョウである。 イチョウは、本堂と向かい合うような位置に陣取っており、夏の暑い日には汗をかいて登ってきた参詣者に心地よい木陰を提供してくれるだろうし、また、晩秋にはさぞ見事な装いを見せてくれることだろう。 ところで、境内の一角に、上図の像が置かれている。 この像は、毎年1月第3日曜日にここで行われる行事、「力餅」を表したもの。 大山寺の公式ホームページによれば、戦国時代のこと(1600年頃)。七条城主出羽守兼仲(でわのかみかねなか)が「向一倍の力を授けたまえ」と願をかけ、21日間深夜参詣をしたところ、無双の怪力を授かった。喜んだ兼仲は、お礼として、九輪の石塔と鏡餅を、自ら麓より背負い上げて奉納したという。 のち、阿波藩蜂須賀公もこの故事に倣い、毎年大鏡餅を奉納するのを例とした。 大鏡餅を奉納する役目は、誰もが出来ることではない。これが今では、力自慢を競う行事に転じたわけである。 奉納される鏡餅の重さは約80kg。これを乗せる三方は約90kg。合わせて約170kgにもなる。像は、これを持ち上げるところを描いている。 たいそう賑わう行事のようである。 |
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