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名称 大淵寺のスダジイ (だいえんじのすだじい)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 5.9m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 三重県多気郡大台町久豆(大垣外)(注3)
〃 3次メッシュコード 5136−31−37
〃 緯度・経度 北緯34度16分50.8秒
東経136度12分35.0秒
三重県指定天然記念物(1998年3月17日指定)
撮影年月日 2009年10月11日
注1)三重県教育委員会と大台町教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による
注3)2006年1月10日、大台町に編入。旧行政区は多気郡宮川村
宮川の谷を見下ろす斜面に、曹洞宗龍興山大淵寺がある。
大淵寺が此の地に来たのは天正13年(1585)頃。旧地についての記載はなかったが、その年、それまでの寺が焼失してしまったため、新天地をここに求めたようだ。
また、享保4年(1719)には、風で大樹が倒れて、伽藍を壊した記録も残っているという。案内板は、その記録をもとに、ここはかつて大樹の森であり、このスダジイもその生き残りだろうと推測している。
ナラのドングリは食べられないが、スダジイのドングリは食べることが出来る。各地で、寺の境内のスダジイ(やカヤ)について、住職が飢饉に備えて植えたという話が伝わっているが、ここでは違うらしい。
大淵寺への分岐付近の宮川 |
スダジイは伽藍から少し離れて、墓地の番人のような姿で立っている。
周囲に障害物が無く、大きな樹冠を存分に広げている。(樹冠の頂部は、下を走る県道からも見える) 樹勢も良さそうだ。
スダジイのもう一段下は、粗い砂が敷き詰められた平面である。いずれここも墓地にする予定なのだろう。
見ると、シカの糞らしきものが落ちていた。蹄の跡と思しきものもある。ドングリを食べにきたのだろうか。
ところで、ここに来るまでのあいだ、車窓から見る宮川の水が、実に美しい。数日前の台風18号の影響をまったく感じさせない。
いい空気といい水。良いところだと思った。 |
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