ページタイトル:田部のエノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:田部のエノキ 名称 田部のエノキ (たべのえのき)
名称の典拠 なし
樹種 エノキ
樹高 12m(注1)
目通り幹囲 7m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 滋賀県長浜市木之本町田部(注2)
 〃 3次メッシュコード 5336−21−08
 〃 緯度・経度 北緯35度30分20.6秒
           東経136度13分50.8秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年10月14日

注1)長浜市公式ウェブサイト中、「保存樹一覧(第6期)」による
注2)2010年1月1日、長浜市に合併。旧行政区は伊香郡木之本町。なお、この地名は上記保存樹一覧によるが、もしかしたらエノキが立つ場所は木之本町田部でなく、木之本町木之本かも知れない





 長浜市指定保存樹木のエノキを訪ねた。市公式ウェブサイトの保存樹一覧表の所在地データは「木之本町田部 等波神社」とある。
 エノキの立つ場所は市立木之本小学校の東方約200mの生活道路沿い。近くまで達すると樹冠が見えるので、場所が分かってしまえば見つけるのは容易だが、実を言うと、等波神社からは直線距離で1.2kmほども離れている。エノキの近くには神社を想像させるものも無く、何かキツネにつままれた感じ。ここは等波神社のお旅所なのだろうか? それとも等波神社に合祀された神社の跡地? とにかく、等波神社を目指して行くと、このエノキには会えない。
 そもそも、等波神社はどう読むのだろう。Wikipediaはじめネット上で一番多い読み方は「とばじんじゃ」。しかし、宗教法人の登録名では「とはじんじゃ」。滋賀県神社庁の神社紹介サイトでは「しばじんじゃ」。
 また、地名についても疑問がある。ゼンリンの「どこでもNavi」やマピオン、グーグル地図を見ると、田部と木之本の境界線はここを通る水路に一致していて、水路の北が木之本、南が田部となっている。エノキが立つのは水路の北側。ここは田部の飛地なのだろうか?
 わからないことだらけのエノキだが、エノキ自体はなかなかのもの。
 3本の合体木だと思われ、根元近くで幹が分かれているので、巨大感はそれほどでもないが、全体に一体感があって、勢いもある。
 かつてはもっと上まで表土があって根を隠していたが、長い間に表土が流され、地表近くに根がすっかり露出した。根元を見て、そんな風に思った。その根が一種独特な力強さをエノキに与えているように思われる。
 幹に、御幣を付けた青竹が添えられていた。
 この地区の野神とされているようだ。
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