ページタイトル:阿弥陀寺のヤマモモ 当サイトのシンボル

画像:阿弥陀寺のヤマモモ_1

画像:阿弥陀寺のヤマモモ_2
名称 阿弥陀寺のヤマモモ (あみだじのやまもも)
名称の典拠 天然記念物指定名称
樹種 ヤマモモ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 4.1m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 山口県防府市牟礼(上坂本)
 〃 3次メッシュコード 5131−04−89
 〃 緯度・経度 北緯34度04分33.6秒
           東経131度36分53.4秒
防府市指定天然記念物(1997年9月5日指定)
撮影年月日 2017年3月30日

注1)現地の案内板による(設置者名不詳。普通ならば設置者名を記す位置に「感動維新、山口県」と書いてある)





 阿弥陀寺はJR防府駅の東北東約5km。標高は120mほど。山を背にして、斜面に御堂が散在する。
 宗派は華厳宗。奈良の東大寺と深い関係を持つ寺だ。
 平安時代末期の治承4年12月28日(1181年1月15日)、東大寺は平重衡(たいらのしげひら)の兵火で焼失。その再建の大任にあたったのが、当時もうかなりの老齢であった俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)である。重源は各地に東大寺の別所を設け、再建事業の拠点とした。
 なかでも周防国は特別であった。建物の再建には周防国の木材を用い、また、周防国の税収を再建費用にあてることになったからである。(もちろん、そのほかに後白河法皇をはじめとする、多くの寄進があった)(Wikipediaを参考)
 その当時、造東大寺勧進兼周防国司の職にあった重源が東大寺再建の大任を果たし、後白河法皇の現世安穏祈願のため建立したのが阿弥陀寺である。
 伽藍竣工は建久8年(1197)。その後、文明年間(1469〜87)までの約三百年間、阿弥陀寺の住職は天皇から直接任命され、周防国務管理を兼ねたという。(防府市と防府市観光協会が連名で設置した案内板による)
 華々しい歴史を持つ寺なのだ。
 私が華宮山阿弥陀寺を訪ねたのは、3月の朝8時少し前。湿度の高い空気がひんやりと周囲を包み、時間がゆったりと流れていた。
 喜捨箱に200円を納め、歩き始める。
 こんな時間なのだが、もう境内の掃除をしている方がおられた。頭が下がる。
 仁王門(市文化財)を潜り、湯屋の先で二手に分かれる参道を右に登って行くと、参道脇にヤマモモの案内表示が出ていた。(参道からヤマモモの姿が見える)
 途中で大きく2幹に分かれているが、根元は一つ。すばらしいヤマモモである。
 樹林に囲まれて日光が不足しがちな環境にあるものの、今のところ樹勢を維持できているように思われる。見た感じ、幹囲も上記データより大きそうだ。
 鳥の声を聞きながら、堂々と静かに立つヤマモモの姿に、しばし見とれてしまった。
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