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名称 砂川の乳銀杏 (すながわのちちいちょう)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 イチョウ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 8.0m(注2)
推定樹齢 500年以上(注3)
所在地の地名 山形県鶴岡市砂川(下砂川)(注4)
〃 3次メッシュコード 5739−66−96
〃 緯度・経度 北緯38度35分05.5秒
東経139度49分29.7秒
朝日村指定天然記念物(1976年3月31日指定)
撮影年月日 2006年9月23日
注1)1991年に旧環境庁が刊行
注2)上記「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)朝日村教育委員会が設置した案内板による(案内板に名称は単に「乳銀杏」)
注4)2005年10月1日、鶴岡市に合併。旧行政区は東田川郡朝日村
旧朝日村役場から、大鳥川に沿って、県道を南下する。
旧役場から約3.5km、下砂川集落に入ったすぐ、山側にこのイチョウが見える。八幡神社の入口に立っているが、神社のものではなく、個人の所有物である。
今から900年前の康平5年(1062)、安倍貞任(あべのさだとう)を追ってこの地に来た八幡太郎義家は、ここに布陣して戦った。かなわぬと見た敵将は逃走を図ったが、義家はこれを、武士の情けをもって見逃した。陣に戻った義家は八幡神社に戦勝を報告し、戦利品の刀や具足を土に埋めて、その上に1粒のイチョウの種を蒔いた。それがこの大イチョウである。
と、こんなことが、「若砂会」が設置した、上記とは別の、手書きの案内板に記されていた。
しかし、各地にイチョウが植えられるようになったのは、鎌倉時代より前ではなかろうというのが通説である。正しい樹齢としては、せいぜい500年が妥当ではあるまいか。
季節に関連して、このイチョウの葉が全部落ちると根雪になる、とする伝承もあるようだ。 |
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