ページタイトル:菅野のカツラの木 当サイトのシンボル

画像:菅野のカツラの木(北株)(幹と並ぶ)

 北株(西株)  ↓南株(東株)

名称 菅野のカツラの木 (すげののかつらのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 カツラ
樹高 23m/20m(注2)
目通り幹囲 9.4m/7.2m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 山梨県都留市大野(菅野)
 〃 3次メッシュコード 5338−27−06
 〃 緯度・経度 北緯35度30分41.3秒
           東経138度56分54.6秒
都留市指定天然記念物(1986年9月24日指定)
撮影年月日 2010年5月15日

注1)1990年4月に都留市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による。いずれも前者が北株





 都留市から県道24号を道志村に向かうと、菅野集落を過ぎたところで、最初のヘアピンカーブがある。2本の大カツラは、そのすぐ外側。
 写真に見える建物は養蚕神社のようだ。かつて絹織物が日本の産業を支えた時代には、この付近でも養蚕が行われていたのだろう。
 案内板にカツラの由来伝承が記されていた。概略を紹介しよう。
 その昔、弘法大師が諸国巡錫の折り、このカツラの木で箸を作り、食事をした。食事後、箸の1本を正常に、もう1本を逆さに土に挿し、ふくべ(瓢箪製の水筒)の水を注ぎながら、立派な木になるよう念じて立ち去った。やがて生長した2本のカツラは「水の木」、そしてふくべに汲んだ流れは「ふくべの水」と呼ばれるようになり、この名は今も伝えられているという。
 カツラが箸になったのか、箸がカツラになったのか、内容が一部錯綜しているように思うが、そんなことはどうでもいい。要するに、このカツラを弘法大師の分身と思って大切にせよ、ということなのだろう。
 いまは神社よりカツラの方が主役ということなのか、養蚕神社は「瑞の木神社(みずのきじんじゃ)」と呼ばれているようだ。
 
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