ページタイトル:須走浅間のハルニレ 当サイトのシンボルマーク

画像:須走浅間のハルニレ 名称 須走浅間のハルニレ
    (すばしりせんげんのはるにれ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ハルニレ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2)
推定樹齢 500年(注3)
所在地の地名 静岡県駿東郡小山町須走
 〃 3次メッシュコード 5338−06−39
 〃 緯度・経度 北緯35度21分43.6秒
           東経138度51分49.8秒
静岡県指定天然記念物(1963年2月19日指定)
撮影年月日 2020年2月5日

注1)1986年3月1日に静岡県教育委員会と小山町教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)「日本の巨樹・巨木」による
注3)上記案内板による





 平凡社「日本の野生植物 木本T」によると、ハルニレの国内分布域は、北海道・本州・四国・九州。肥沃な沖積平野や山麓部にふつうに生えるということであるから、つまり、大抵の場所で普通に見られる樹種だということになる。(しばしば洋風にエルムとも呼ばれる)
 では巨木としてはどうかというと、北海道においては落葉樹の代表的な巨木と言ってもよさそうだが、津軽海峡を越えると急に数が減り、南に行くほど大きな個体が少なくなるように思う。
 それら貴重なハルニレ巨木の1本がここ東口本宮冨士浅間神社にある。
 ハルニレが立つのは境内の南縁。大駐車場の東端近く。根元の土が失われて、駐車場側から見ると、根が大きく露出している。
 ハルニレの下を小道が通っているが、この道は昔の鎌倉往還の一部らしい(神社の西側入口近くに案内板があった)。とすれば、この根上がり状態はかなり昔から続いていた可能性がある。
 遠くない昔に小道側の大枝がみな短く切り詰められたようだ。下を歩く人の安全を考えてのことだろう。
 これらはすべて悪意の結果ということではないだけに、根上がりといい、枝の剪定といい、人間の都合の犠牲になったハルニレについ同情してしまった。 
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