ページタイトル:走湯神社のケヤキ サイトのシンボル

画像:走湯神社のケヤキ

 ↑ケヤキ  ↓スギ

画像:走湯神社のスギ
名称 走湯神社のケヤキ (そうとうじんじゃのけやき)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 5.7m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 岩手県紫波郡紫波町二日町字古館
 
〃 3次メッシュコード 5941−21−73
 
〃 緯度・経度 北緯39度34分05.8秒
           東経141度10分13.1秒
紫波町指定天然記念物(1979年11月19日指定)
撮影年月日 2008年8月6日

注1)紫波町が天然記念物に指定した際の名称は単なる「ケヤキ」。それでは他のケヤキと区別できないので、所属する神社名を勝手に冠させてもらった
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 紫波町役場の北1.2km、北上川右岸に標高181mの城山がある。斯波氏の高水寺城の旧跡だ。(現在は城山公園として整備されている)
 その北麓に走湯神社がある。明治の廃仏毀釈までここにあった高水寺の鎮守であった。
 平凡社「岩手県の地名」によると、源頼朝が走湯神社に立ち寄り、藤原清衡が勧請した近くの小社後方の大槻に矢を放ったと伝えられているようだ。19世紀初め頃の「旧蹟遺聞」には、『(走湯神社は)今二日町といふ所の北の出口にあり、今も大なる槻の木傍に有、これ古の跡なるべし』と記されている。ケヤキに矢を突き立てた話は、よく知られていたようだ。
 このケヤキが鎌倉時代から生きていたということはあるまいが、「旧蹟遺聞」のケヤキがこれだった可能性はある。
 東北を旅した菅江真澄も、天明8年(1788)に当地を訪れている。
 矢立ての故事もあって、ケヤキは町から天然記念物指定を受けたのだろうか。
 境内斜面の途中に立ち、近くへはロープで立入を制限している。注連縄も掛けられている。大切に扱われているようだ。
 なお、社殿と向かい合うような位置に立つスギは、目通り5.1m。遠くからは、こちらの方がよく目立つ。 
 
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