ページタイトル:杣口山のサワラ 当サイトのシンボル

画像:杣口山のサワラ(幹と並ぶ)

画像:杣口山のサワラ

画像:杣口山のサワラ林
 まるでサワラ版「幻想の森」
名称 杣口山のサワラ (そまぐちやまのさわら)
名称の典拠 「山梨の巨樹・名木100選」(注1)
樹種 サワラ
樹高 29m(注2)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 山梨県山梨市牧丘町杣口?(注3)
 〃 3次メッシュコード 5338−55−54
 〃 緯度・経度 北緯35度47分40.8秒
           東経138度41分03.4秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年6月19日

注1)2001年4月5日刊行の書籍(山梨県林業研究会編)。なお、同書には「杣口山のサワラ林」とあるが、ここでは単木として取り上げたので「林」の文字は削除した
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)2005年3月22日、山梨市に合併。旧行政区は東山梨郡牧丘町。なお、この場所が牧丘町杣口にあたるのか、それとも牧丘町柳平にあたるのか不詳





 今は県道219号となった杣口林道の道路脇に立つサワラ。
 基部が道路側にやや傾いて立ったあと、上部の幹は鉛直上方に向かっている。根元では、いくつかの石片を巻き込んでいる。石片は人工物ではなさそうだ。
 「姥の栃」のページでも書いたように、このサワラについても1991年刊行の旧環境庁資料に載っている。それによれば、約10ヘクタールの広さを持つ「杣口山サワラ学術参考林」に、20本ほどのサワラ巨木が密集しているらしい。見たいのはやまやまだが、きっと部外者にはわからない山中にあり、あるいは場所は分かったとしても入山許可がいるようなところなのだろうと諦めていた。
 それが、高橋弘さんの「日本の巨樹・巨木」によれば、自由に入山できるばかりか、「道路に面して立っているので、まず見落とすことはない」という。「姥の栃」と併せて会いに行くことにした。
 高橋さんの記述通り、すぐにわかった。場所は、小烏山(こがらすやま。1403m)の西斜面、標高約1170m地点。琴川ダムに向かう場合は、道路の右側。
 このサワラもさることながら、道路の反対側に林立するサワラ群(左下図)もすばらしい。
 多数の支幹に分かれ、くねくねと曲がった幹。そんな妖しい樹形を浮かび立たせる地表の苔も美しい。まるでサワラ版「幻想の森」。一歩足を踏み入れると、異次元世界の森に迷い込んだようだ。
 すばらしい森だった。
 
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