ページタイトル:宿ノ平のサイカチ サイトのシンボル

画像:宿ノ平のサイカチ

画像:宿ノ平のサイカチ(幹と並ぶ)
名称 宿ノ平のサイカチ (しゅくのたいらのさいかち)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 サイカチ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 5.9m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注2)
所在地の地名 長野県上伊那郡辰野町伊那富(宿ノ平)
 
〃 3次メッシュコード 5337−77−75
 
〃 緯度・経度 北緯35度58分58.9秒
           東経137度56分04.8秒
辰野町指定天然記念物(2005年3月14日指定)
撮影年月日 2007年7月28日

注1)2006年3月に辰野町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による





 国道153号の「小横川」信号から西に入り、小横川川(こよこかわがわ)の上流を目指す。
 ここは、1年前の平成18年(2006)7月19日、大雨による鉄砲水や土砂崩れによって、尊い人命が失われたところだ。
 仮道路が取り付けられているので、通行自体は可能だが、災害現場ではまだ復旧作業が続いている。
 サイカチの立つ上流域に近づくにつれ、流されてきたたくさんの立木が、まだ小横川川の流路中でそのまま無惨な姿を晒しているのが見えてくる。本当にひどい大雨だったのだ。
 サイカチは道路脇に立っている。すぐ前に「大山祇神」碑、その横には「甲子」碑。サイカチも山の神の木として大切にされてきたに違いない。
 案内板によれば、江戸時代において、このあたりから奥山は、上伊那北部の村々の入会地だったようだ。農作業に必要な刈敷(かりしき)の採取や木工製品の材木などの加工をここで行ったという。(山林で雑木の若葉・若芽など刈り取り、それを水田に敷き込むことが刈敷である。一種の施肥)
 明治末(1910頃)、集落は20戸を数えたが、昭和30年(1955)代から離村が始まり、同47年(1972)ついに廃村となったそうだ。
 サイカチはサポニンを含む実をつけ、昔は石鹸代わりに使ったと聞くが、この木については、毎年花はつけるけれども、実を結ぶのはまれだということである(これも案内板による)。
 
ボタン:長野県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る