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注1)紫波町教育委員会が設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
曹洞宗長広山勝源院の本堂裏手、方丈庭園中のカシワが国の天然記念物に指定されている。
普通、カシワは幹が直立するものだが、このカシワは直立せず、地際で支幹に分かれて横に大きく広がっている。まるで根が広がるような幹姿だ、ということで「逆さガシワ」と名付けられた。
この姿は、自然のままの姿なのか、それとも人が剪定等の手を加えて作ったものなのか、私にはよく分からない。
しかし、失った枝の切断面や、現存する枝の付け根の様子などを見る限りでは、枝は、まず上に伸びようとはするが、すぐに横方向に向きを変えてしまうようだ。このカシワは、上よりも横に伸びようとする個性を持っているように思える。
案内板の数値では、枝張りは東西22m、南北28mにも及ぶ。樹高は10m強だから、まさに地を這う姿である。
幹の各所に着生植物が見られ、また苔で覆われている部分も表面積のかなりの部分に及ぶが、樹勢はすばらしく良いように見える。お寺がしっかり管理してくださっているからだろう。
朝の7時前の訪問だったのだけれども、お盆前とあって、お墓の掃除をしておられる檀家さんが何人もおられた。
地域と密着したお寺でもあるようだ。 |
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