ページタイトル:書写山の大杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:書写山の大杉

画像:書写山円教寺の伽藍
 大講堂・食堂・常行堂が「コ」の字形に並ぶ
名称 書写山の大杉 (しょしゃざんのおおすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 35m(注1)
目通り幹囲 8.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 兵庫県姫路市書写
 〃 3次メッシュコード 5234−25−62
 〃 緯度・経度 北緯34度53分31.6秒
           東経134度39分19.1秒
天然記念物指定 なし(注2)
撮影年月日 2015年4月22日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による
注2)天然記念物としての指定はないが、大杉が立つ「円教寺境内」は、国指定史跡(1934年3月13日指定)である。史跡の景観を受け継ぐ樹木として大切にされていることだろう





 西国33観音霊場の第27番札所は書写山円教寺(しょしゃざんえんぎょうじ。正式には書寫山圓教寺)。天台宗の別格本山である。
 康保3年(966)、性空(しょうくう)上人の創建と伝える古刹で、本尊は如意輪観世音菩薩。いわば本堂にあたる摩尼殿(まにでん)に安置されている。
 この摩尼殿も立派だが、むしろその奥にある「コ」の字形に並ぶ三つの御堂の方が有名で、2003年のNHK大河ドラマ「武蔵MUSASHI」(主演は七代目市川新之助、のち十一代目市川海老蔵を襲名)や、渡辺謙が登場するハリウッド映画「ラストサムライ」(トム・クルーズ主演)など、多くの映画やテレビドラマの撮影舞台となっている。
 その摩尼殿と三堂を結ぶ通路の脇に、大杉が立っている。
 上部で大きく3幹に分かれているが、互いに離れることなく上方に向かっているので、樹冠の形は単幹のそれと変わらない。
 葉が疎らになってきているのは、これだけの老木ともなればやむを得ないことだろうと思われる。
 念のために書き添えると、書写山円教寺は山上の寺である。実質的にはロープウェイが唯一の交通手段で、その上、山上駅から片道1kmほど歩かなくてはならない。入山料も必要なので、お訪ねの際はそのおつもりで。
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