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名称 宍原の椎の木 (ししはらのしいのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 26m(注2)
目通り幹囲 6.3m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 静岡県静岡市清水区宍原(注3)
〃 3次メッシュコード 5238−54−70
〃 緯度・経度 北緯35度09分09秒
東経138度30分17秒(注4)
静岡市指定天然記念物(1986年2月20日指定)
撮影年月日 2011年12月28日
注1)1987年2月6日に旧清水市教育委員会が設置。天然記念物指定名称は、単に「椎」
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)2003年4月1日、静岡市と大合併して新「静岡市」に。旧行政区は清水市
注4)GPSの測定値が大きく違っているとは思えないのだが、2011年12月現在、2万5千分の一地形図に描かれた道路との相対的な位置関係が違っている。実際には、シイの木は道路のすぐ南側に立っている
興津川(おきつがわ)右岸に沿って国道52号を北上する。但沼(ただぬま)で橋を渡ったあとは、興津川を離れ、山間の道となる。但沼から7〜8km走ったところが宍原である。宍原の先は、もう山梨県だ。
宍原信号で斜め左折。小学校を過ぎたところでさらに左折して川沿いを西に向かうと、やがて路傍にスダジイの雄姿が見えてくる。小学校からは1.5km強といったところだろうか。
この道は林道大鳥線。大鳥というのは、このあたりの地名だろうか? 案内板には、「土地の人々に大鳥(だいとおり)の椎の木と言い伝えられ」てきたとある。
とにかく素晴らしいシイの木である。
スダジイ巨木は、背丈が低く、どちらかというと横に広がる傾向があるものだ。それが、ここでは主幹が高みにまで伸び、上空で大きく大枝を広げている。かつては周囲を竹林が覆っていたようだから、日光を求めてこのような姿になったのだろうか。(現在、シイの周りは切り開かれて、占有空間が与えられている)
幹には注連縄が掛けられ、根元の空洞には「大頭竜権現」と記された自然石の石塔が祀られている。これだけの姿を見せつけられては、シイの木を神の依代と考えるのも当然のことだろう。
是非とも後世に遺したい1本である。 |
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