ページタイトル:獅子のアコウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:獅子のアコウ 名称 獅子のアコウ (ししのあこう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アコウ
樹高 10m/10m(注2)
目通り幹囲 4.5m/3.2m(注2)
推定樹齢 200〜250年(注3)
所在地の地名 長崎県平戸市獅子町
 〃 3次メッシュコード 4929−73−65
 〃 緯度・経度 北緯33度18分37.3秒
           東経129度26分21.9秒
平戸市指定天然記念物(1991年4月25日指定)
撮影年月日 2015年4月1日

注1)設置者名・設置年月とも不詳(平戸市が設置?)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記案内板による





 平戸島中央付近の西海岸。獅子漁港奥の小さな入江沿いの道に面して、アコウが2本並んでいる。
 海岸近くのアコウは、人の手で植えられたものが多い。(もちろん、自生のアコウも多くある) 波による海岸浸食を防いだり、家や田畑を飛砂から守ったりするためである。
 このアコウは2本とも石垣の上。自生でないことは明らかだ。ここではどんな役割を期待されたのだろうか。
 海岸の位置が変化したり、もっと効果的な護岸方法が開発されたりして、役目を失い邪魔物と化したアコウは、次々に失われていったらしい。
 案内板によれば、「昭和初期には各地で見られたが現在では樹形を残すものは少なくなり」、いまや、「当アコウが平戸島に残るものとしては最大級」ということである。
 幸い、アコウは所有者から大切にされているようで、2本とも注連縄をつけている。
 この場所で寿命を全うできることと思われる。
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